集合住宅でガス爆発事故 建物に巨大な穴、死傷者多数か=中国 吉林

2023/10/25 更新: 2023/10/25

吉林省通化市の6階建ての集合住宅で24日朝7時前(現地時間)、ガス爆発事故が起きた。

現地当局の発表によると、爆発が起きたのは3階の部屋で、爆発はガスによるもの。この爆発で少なくとも1人が死亡し、16人が負傷しているという。

 

10月24日朝、吉林省通化市の集合住宅で起きたガス爆発事故。画像は爆発現場を捉えたもの。(SNS投稿動画よりスクリーンショット)

 

ネット上に投稿された爆発現場を捉えた動画では、爆発のあった建物の外壁の一部が吹き飛ばされ、建物に大きな穴があいていた。映像からも、建物は一部が倒壊するほど損壊しており、爆発のあった3階だけでなく、1階から6階までの多くの窓ガラスが割れている様子が確認できる。

中国メディアの取材に応じた付近住民は、「この集合住宅は、建物の間があまり離れていないため、向かいの棟でも窓ガラスが割れるなどの被害が出ている」と明かしている。

いっぽうネット上では、当局が公表する「死者1人」について懐疑的な声が広がっている。

「これほどの大爆発があって、死者が1人だけとは考えられない」「当局はまたも隠蔽に走って、被害を小さく抑えようとしているのではないか」といった指摘が相次いでいる。

中国では近年、集合住宅や飲食店などで「重大なガス爆発事故」が多発している。そのため、飲食の客だけでなく、付近の住民や通行人などもふくむ多くの市民が巻き添えになり死亡している。

 

(10月24日朝、吉林省通化市の集合住宅で起きたガス爆発事故。SNS投稿動画)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。
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