沖縄・嘉手納弾薬庫地区で不発弾爆発 自衛隊員4人がけが 処理作業中の爆発は初

2025/06/09 更新: 2025/06/09

9日午前11時すぎ、沖縄県読谷村のアメリカ軍嘉手納弾薬庫地区内にある県管理の不発弾保管庫で爆発が発生し、陸上自衛隊第101不発弾処理隊に所属する自衛隊員4人がけがをした。けがをした4人はいずれも男性で、年齢は20代から40代。手のけがや耳鳴り、やけどなどの症状を訴えて病院に搬送されたが、命に別状はないという。

防衛省や沖縄防衛局、消防の発表によると、事故が起きたのは不発弾の「再識別作業」、すなわちサビを落として不発弾の種類や状態を再確認する作業中だった。爆発は小規模で、現場で火災などの発生は確認されていない。負傷した自衛隊員のうち1人は左手にけがを負い、他の3人は耳鳴りや難聴などを訴えている。全員が軽症から中等症とされている。

現場となった不発弾保管庫は、沖縄県が管理し、自衛隊が回収した不発弾を一時的に保管する施設である。今回の爆発は、保管庫付近での不発弾処理作業中に発生したものであり、こうした作業中の爆発事故が発生したのは初めてとみられる。警察や消防、自衛隊など関係機関が現場の状況や爆発の詳しい原因を調べている。

沖縄県内では、第二次世界大戦中に残された不発弾が今も多く見つかっており、県や自衛隊が回収・処理を続けている。

大紀元日本の記者。東京を拠点に活動。主に社会面を担当。その他、政治・経済等幅広く執筆。
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