中共軍戦闘機が航空自衛隊の戦闘機に対しレーダー照射 小泉防衛相が中国に抗議

2025/12/07 更新: 2025/12/07

防衛省は6日、沖縄本島南東の公海上空で、中国共産党(中共)軍の戦闘機が航空自衛隊の戦闘機に対し二度にわたりレーダー照射を行ったと発表した。 小泉進次郎防衛相は「航空機の安全な飛行に必要な範囲を超える危険な行為だ」と強く非難し、中国側に対し外交ルートなどを通じて厳重に抗議し、再発防止を厳重に申し入れたことを明らかにした。​

防衛省によると、6日午後4時半ごろ、沖縄本島南東の公海上空で、中共海軍の空母「遼寧」から発艦したJ15戦闘機を警戒・監視していた航空自衛隊のF15戦闘機が、断続的なレーダー照射を受けた。 その後、午後6時半過ぎにも、別のF15戦闘機が同じ空域で中共軍機からレーダー照射を受けたといい、いずれのケースでも自衛隊機や搭乗員に被害は確認されていない。

火器管制レーダーは、対空ミサイルの精密誘導に用いられ、照射された機体にとっては即時攻撃の可能性を意味する。合理的な理由なく継続的に照射すると、パイロットに回避行動を強いる上、センサーで検知された場合に誤認や反撃を誘発しやすい。

2018年に発生した韓国海軍駆逐艦による海上自衛隊P-1哨戒機への照射などでも、防衛省は「火器使用の前段階」として強く抗議し、再発防止を求めている。

エポックタイムズの記者。東京を拠点に活動。政治、経済、社会を担当。他メディアが報道しない重要な情報を伝えます
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