中国各地で、呼吸器系の感染症が猛威をふるうなか、中共政府の直轄地(北京・上海・天津・重慶)の一つである重慶市の感染状況も非常に深刻であることが、現地の市民や医師からの情報でわかった。
医師は「各地の病院の混雑ぶり」を訴え、現地市民は「火葬場が満員になり、バスの中で急死者が出ている」と感染状況の深刻さを語る。しかし、中共当局は感染状況に関する情報封鎖を行っており、感染の実態は外部にあまり知られていない。
数日前、友人が亡くなったばかりで火葬場へ行ったという、重慶市民の陳さんは最近、エポックタイムズ取材に応じた。
「近くの火葬場は満員だったため、遠くの火葬場へ行くしかなかった。なかでも高齢者の死が多いようだ」と陳さんは語った。
また「私の姪の職場では、半数の人が熱など風邪の症状が出ている」という。
陳さんはさらに「ワクチン接種後に健康状態が悪化したという高齢者も多い。なかには奇妙な症状を発症する人もいるが、それとワクチン接種との関連性を証明する証拠はない」と明かした。
「12月11日、ある30代の女性が、路線バスに間に合うよう数歩走ってバスに乗ったが、直後に、車内で倒れて亡くなった。その一部始終を、私の妻が目撃した」
「しかし、中国のニュースメディアには規制がかかっているため、そういう事件は報道できないんだ。破綻した不動産関係、役人の汚職などなど、報道できないことがあまりに多すぎる。こうしたことを報道すれば、記者や編集者はクビになる。だから、みんな痛くも痒くもないことをばかり報じているよ」と陳さんは嘆いた。
ネット上には、「病院の混雑状況」について自撮り動画のなかで明かす医師もいる。
山東省済南市にある「済南市第二人民医院」の眼科副主任の陶遠医師は10日、「重慶の病院の小児科はごった返しており、診察待ちの長い列ができている」と明かす動画をSNSに投稿した。
「大混雑している状況は、ここだけじゃない。多くの地域でも同じだ」と同医師は話す。
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