このほど、山西省の大学教授による「農村部で流行っている副業現象」に関する文章が中国のネットで注目され、物議を醸している。
この教授は、旧正月の連休中に田舎の故郷に帰省した。そのとき、村の多くの親戚の家を訪ねたところ、親戚たちがみんな「ある副業」をやっていることを発見した。
その副業とは、携帯電話のアプリで小説や動画などをただ再生するだけ。要するに「再生回数の貢献」のようなものだという。
アプリで何時間か再生すると、コインを貯めることができる。そこで溜まったコインを後で現金に換えるというもので、収入は7時間再生して、1~2元(約40円)ほどだ。
しかし「副業」といっても、携帯電話の再生を、ただ垂れ流ししているだけである。本人はその間、家族の世話をしたり、世間話をしたりして、全く視聴していないという。
この教授の親戚によれば「農村部の高齢者のなかで、この副業をする人が非常に多い」という。
しかし実際には、お金を稼げる方法が限られる農村部のみならず、まずまずの収入がある人や大学生であっても、そのような副業をやっている人は多いようだ。
こうした副業をする動機としては「今の経済状況では、みな安心感を持てない。少しでもお金を稼ごうとしているだけだ」とする声が多い。
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