5月21日、香港の情報機関と協力し、外国の干渉に関与した疑いで英国警察によって国家安全法違反で起訴されていた被告一人が、19日に公園で死亡しているのを発見した。
死因については現在も不明だ。同日、英国の超党派の7人の議員が、香港経済貿易代表部の活動を見直すよう英国政府に要請した。
イギリスのテムズバレー警察は21日、37歳の元英国海兵隊員だったマシュー・トリケット氏がバークシャーのメイデンヘッドにある公園で、19日に死亡していたことを確認した。
警察は現在、死因の究明に向けて調査を進めている。
トリケット氏の弁護士は、彼の突然の死にショックを受けており、トリケット氏の家族も「愛する家族を失った深い悲しみに暮れている」と悲痛なコメントをしている。
5月13日、トリケット氏は香港経済貿易代表部ロンドン事務所の支配人、袁松彪氏と空港国境警備員の衛志良氏とともに、外国の情報機関への協力と外国干渉の容疑で起訴されていた。3人の被告は保釈され、5月24日に次の公判に臨むことになっていた。
この事件は、中国共産党(中共)が海外で行っている秘密の活動を明るみに出した。「ニューヨーク香港ウォッチ」の創設者である楊錦霞氏は、次のように指摘している。
「最近、彼らが中共のスポークスパーソンとして行動していることが明らかになった。これを受けて、米国香港委員会を含む複数の団体が、議員に対して提出している法案がある。その法案は、これらの事務所の閉鎖を目的としている」
5月22日、英の超党派に属する7名の議員が、ソーシャルメディアX上で共同で声明を出し、英政府に対して香港の経済貿易事務所の役割を見直すよう要請し、香港市民の公民権と自由の行使への支持を改めて表明した。
その声明には、「ロンドンにある経済貿易事務所のスタッフが、正当な業務範囲を超えて国際的な弾圧に加担している場合には、その事務所の閉鎖も考慮に入れるべきである」との見解が示されている。
また、香港モニターは、世界各国が孔子学院を閉鎖している事例にならい、これらの「香港経済貿易事務所」も段階的に閉鎖していくべきだと提言している。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。