5月22日、中共首魁が同国山東省日照市を視察した際に、首魁が「接触」したとして、官製メディアが報じた動画や画像に映った民衆は、すべて軍関係者でサクラあったことが指摘され、SNS上で話題になっている。
この日、日照市のビーチを訪ねた首魁は、ウェディング写真を撮っているカップルや複数のアマチュアサイクリストら「民衆」に偶然出会い、「民衆」らは首魁からのありがたい「お言葉をちょうだい」したのだった。
しかし、その偶然な出会いは、実は事前に仕組まれた「演出」であり、民衆を演じていた役者の正体は、全員軍関係者であったことが「目利き」のネットユーザーの指摘によって暴かれた。
例えば、自転車に乗ってた老人は海軍の少将、若い男は陸軍少佐、三つ編みをした女性は中国共産党の省委員会宣伝部の職員、短髪の女性は省軍機構の中佐……等々。
このほか、首魁のいく先々の10キロ範囲内は、厳重な警備が敷かれていることを示す画像もネットに流出している。
過去にも、首魁が地方を視察する際に接触したとされる「民衆」は地方官僚や軍・公安関係者が演じていたことが指摘されている。
例えば2020年8月、首魁の安徽省(被災地)視察を報じる官製メディアが掲載した写真に映った「子どもを抱いたまま習と話す被災者女性」の正体が、同省の治安部隊の副隊長である閆靜氏に酷似していることで話題になった。
習を取り巻く「民衆役者」をめぐり、米ニューヨーク在住の中国政治評論家である陳破空氏は、自身の評論番組のなかで、次のように評した。
「安全上の理由から、習近平の行く先々で道路をはじめ、ありとあらゆる出入口が封鎖される。ビーチでさえも封鎖される。そんなところへいわゆる『民衆』が現れるわけがないだろう」
「民衆を演じているのは主に軍関係者である。そのことからも、習の内心がいかに不安であるかを物語っているのではないか。彼は孤立しており、そのうえ国民にも不人気だ」
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