中国 謎の死の敏感人物と「名前を間違えられる」名誉で不吉?

李強首相のトラブル続きの「訪豪の旅」

2024/06/18 更新: 2024/06/18

中国の李強首相のトラブル続きの「豪州の旅」に関する話題がSNSなどで盛り上がっている。

李強は16日、訪問したパンダのいるアデレード動物園で、「パンダより人権が大事、中共のパンダ外交に屈するな」と豪州政治家に呼びかける数十人の抗議者に遭遇。

翌日もアルバニージー豪首相と会談を行うために訪れた、首都キャンベラの議会議事堂前で多くの抗議者に出くわした。

李強の訪豪に合わせ、首都キャンベラの議会議事堂前で行われた抗議活動の様子(駱亞/大紀元)

さらにこの日(17日)、豪政府主催の李強のための昼食会で、アルバニージー首相がスピーチ中に名前を間違えるハプニングが発生。なんと、豪首相は現首相「李強」を「李克強」と呼んでしまったのだ。

このハプニングについて、「名前が似ているんだ、外国人が間違えるのも無理はない」といった声が寄せられるなか、「謎の死を遂げた李克強の霊が、彼(豪首相)に取り憑いているのかもしれない」といったゾッとすることを言い出す人もいる。

昨年10月「上海で休養中」だった前中共首相・李克強(68歳)は「突然の心臓発作」で死去したと報じられた。李克強の突然の訃報に、中国内外のネットユーザーは衝撃と不信に包まれ、その死因に関する噂がネット上で広まった。

李克強は10年間務めた首相職を退いた後は、目立たないようにしていたが、退任前の中共国務院職員へのお別れのスピーチで、「お天道様は見ている」と意味深な発言をし、世論の注目を集めた。

李克強の死は、中共高層の内部闘争による直接的または間接的な結果であると世論では信じている。

今年、祖先を供養する日として定められた中国の祝日「清明節(4月4日)」の連休中、中国では李克強前首相への追悼が厳しく禁じられていた。李克強への「追悼の動き」をきっかけとして、政府への抗議活動が起きることに中国当局は神経を尖らせているのだ。

(くまのプーさんの着ぐるみに中国古代皇帝の服をまとい、白い紙を手に持つ抗議者。キャンベラ、2024年6月17日)

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李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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