中国には「城管(都市管理役人)」という公的な組織がある。無許可での路上販売などの取り締まりを、主な任務としている。
しかし「城管」の実態はというと、町のゴロツキを雇って制服を着せたような連中で、非常に威圧的で暴力そのものである。
さらには職務にかこつけて、庶民が商売する売り物をごっそり奪い取っていく強盗まがいのことも平気でする。公務員というより、公権力を笠に着た暴力団と表現したほうがしっくりくる。その横暴なふるまいから、市民の反感や恨みを買うことも多い。
廃止の動き
今月3日、中国内モンゴル自治区赤峰市の「城管局」が廃止されたことがわかった。これに先立ち、広西省北海市でも先月「城管局」は廃止された。
地方政府の財政難が背景にあるものとされる。
先月13日、同国広東省陽江市の「城管」たちが集団で権利を守ろうとする様子を映した動画がSNSに投稿されて物議を醸した。動画の中には、「城管執法」と書かれた建築物の正門前で、2、30人の制服姿の城管たちが「改革過程は公平、公正、オープンでなければならない」などと書かれた長い横断幕を広げて抗議をしていた。
この頃、中国各地で「機構改革」を理由に「城管」機構の廃止が行われている。城管たちは長年、「法執行」の旗印の下で露天商をいじめてきたため、廃止の動きに民間では拍手喝采の波が起きている。
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