最近、香港では中国出身の学生が学歴を偽り、香港の大学に入学していたことが判明した。
香港大学ビジネススクール(経営管理学院)は、在校生約30人が学歴詐称で入学していたことが判明したと発表した。入学資格を不正に取得した可能性がある学生は80~100人いる可能性があるという。
香港警察は今月4日、「虚偽の書類を提出し、入国管理所職員に対して虚偽の陳述をした疑い」で香港大学で学ぶ中国出身の女性2人を逮捕したと発表している。
香港メディア「香港01」は15日、情報筋の話を引用して報道した。学歴詐称して香港の大学に入学した学生のうち、入学してから1年経つ者もいるという。
学歴を偽った学生は実際の英語能力が低く、提出した成績と一致しなかったことで発覚した。調査後、同学生は虚偽の海外の学歴を使用したことや、IELTS(アイエルツ)などの英語運用能力評価試験や外国の大学受験の際には代理人を雇って受けさせていたことを認めたという。
中国留学の仲介業を営むCさん(仮名)によると、偽の学歴を使って香港で修士号を取得するのに比べ、香港大学に入るほうが容易なのだと述べた。
一部の留学仲介者は、「学歴工場」と呼ばれる海外の学校と協力関係にあるため、偽の成績証明書はいくらでも出せる。そのうえ、身分証の検査が厳しくないため代理人を雇って海外で受験させることも難しいことではないという。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。