今月11日、中国河南省三門峡市にある中学校で「集団食中毒」が発生した。百人を超える生徒に発熱や嘔吐などの症状が現れ、病院に搬送された。現地当局によると、生徒11人が入院治療している。
同学校の生徒は「朝ごはんに出されたマントウは硬かった。トマトと卵のスープは生臭い味がしたし、卵には緑色の異常な塊が見られた。昼食に出された豚肉はリンパ入り(「豚の汚い部分で絶対に食べるべきではない」といわれている肉)だった」と明かしており、学校が出す食事に保護者たちの怒りが爆発した。
SNSには学校前に集まって声高に抗議する保護者たちの姿を捉えた動画が拡散されており、学校給食の食の安全について再度注目されている。
この学校(「義馬市第一初級中学」)では生徒の保護者による食事のお届けを禁止しているという。
(学校前に集結して抗議する保護者たち)
(学校前に集結して抗議する保護者たち)
長沙市の小学校でも「集団食中毒」
湖南省長沙市にある民間経営の小学校(「中加学校」)でも10~12日、「集団食中毒」が発生した。
18人の小学生に腹痛、めまい、嘔吐などの症状が現れ、現地当局が調査したところ、採取された患者(生徒)サンプルのうち、6人からノロウイルスが検出されたという。
12日、生徒の保護者たちが問題の学校の厨房を「抜き打ち検査」した結果、腐ったトマトなどの変質した食材がたくさんストックされており、ゴミを入れる袋に食材を入れていたなど、深刻な食品安全や衛生問題が発覚した。
「新鮮な肉は教師用、冷凍肉を子どもに食べさせている」
「食材や食事を常温の環境に置きっぱなしで変質リスクが高すぎる」
などと保護者らは怒り、
「学校の厨房ではその場で調理するのではなく、(不健康な)調理済み食品を使用しているのではないか」
と疑った。
「高い学費を払っているのに相応の食事基準に達していない」
として、腐ったトマトを手に声高に非難し、大騒ぎする保護者たちの動画がSNSに拡散されて世論の怒りを巻き起こしている。
(生徒の保護者による「中加学校」厨房への「抜き打ち検査」、2024年9月12日)
(生徒の保護者による「中加学校」厨房への「抜き打ち検査」、2024年9月12日)
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