10月1~7日間の大型連休期間中、日本は中国人旅行者に最も人気のある海外旅行先となっている。一方で、先月18日に中国深セン市で日本人の男児が刺殺された事件を受けて、在日中国大使館は日本国内で「反中」感情の高まりを懸念し、日本に滞在する中国人留学生や観光客に安全に注意するよう呼びかけた。
中国移民管理局は、10月1~7日まで連休期間中、香港を含む中国の1日あたりの出入国者数が2023年より18.5%増加し、約175万人に達すると予測している。
中国旅行予約サイトのCtrip(携程)によると、国際線のフライト数が急速に増加する中、2024年の「十・一」連休の国際線航空券の価格も下がり、多くの旅行者が長距離の海外旅行を選択している。日本は連休中に中国人旅行者に最も人気のある海外旅行先となっている。北京発、東京・羽田行きのフライトは、9月30日~10月2日ほぼ満席となっており、空港のカウンターには日本行きのチェックインを行う人々で混雑している。
多くの観光客は日本は中国から近く行きやすい。中国から日本への団体旅行のコースもたくさんあると述べている。
一方で、先月18日に中国広東省深セン市で日本人の男児が刺殺された事件が起きた。政府によると、上川陽子外相は9月23日の日中外相会談で、この事件は「日中関係の基礎である国民交流に深刻な打撃を与える」と指摘した。中国に滞在する邦人の安全確保に向けて、日中で協力し、迅速に具体的な対策を実施することを提案した。これに対し、中共の王毅外相は外交ルートを通じて引き続き議論を行うことに同意した。
在日中国共産党大使館は9月24日に、日本に滞在する中国人や日本への旅行を計画している市民に対し、「防犯意識を高め、安全を確保するように」と注意を呼びかけた。トラブルに遭遇した場合は、「冷静に要求を表明し、協議や法律手段を通じて権利を守るように」と勧告している。
しかし、観光客からは「そのような事件については聞いたことがない」「少し不安だが、日中友好を信じている」といった反応が見られた。
また、上海の旅行会社によれば、この事件は大きな影響を与えておらず、多くの人がすでに旅行を計画しており、深センの事件による影響は限定的であるとしている。
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