2024年産新米 相対取引価格2万2700円 過去最高の伸び率

2024/10/18 更新: 2024/10/19

農林水産省は18日、2024年産の9月相対取引価格は、全銘柄平均で玄米60キロあたり2万2700円と発表した。前年同月と比較して7409円増で、48%上昇した。8月と比較して41%の上昇となっている。相対取引数量は、前年同月比で96%増加し、25.2万トンに達した。

取引価格が60キロあたり2万2000円を超えたのは、過去の平成3〜6年産および平成15年産以来のことである。

23年産米は猛暑で供給量が減少し、さらに訪日客の外食需要の増加の影響で、店頭での品薄状態が続いた。加えて、8月に南海トラフ地震の臨時情報や台風の影響により、消費者の買いだめが広がり、いわゆる「令和の米騒動」の事態が発生した。これらの状況が、令和6年産米の相対取引価格の大幅上昇につながったとみられる。

今朝総務省が発表した9月の消費者物価指数(CPI)では、うるち米(コシヒカリを除く)は46.3%の価格上昇を記録しており、比較可能な1976年1月以降で最高の伸び率となった。「米類」が44.7%の上昇と、1975年9月以来、49年ぶりの値上がり幅を記録した。

相対取引価格の大幅な上昇を受け、小売り段階での米の価格も一段と値上がりする可能性がある。

米の相対取引価格(出典:農林水産省)

 

関連特集: 日本経済