社会問題 「当局は何を恐れている?」

ハロウィン 上海で今年からコスプレは禁止!

2024/10/26 更新: 2024/10/28

もうすぐ「ハロウィン」だ。去年はあまりに「派手にやらかした」ためか、「魔都」の異名を持つ上海では。今年は「コスプレ禁止」の方針だそうだ。

「ハロウィン」まで残り1週間、でも上海の町では「安定維持」のための動きが見られ始めている。

ネットに流出した上海警察の「内部通達」のなかには、「ハロウィン当日はコスプレ禁止、コスプレ者は発見しだい直ちにやめるよう説得し、聞かなければ強制的にやめさせる」と明言していた。

「コウモリ」や「骸骨」などホラー系の仮装だけでなく、ネット上や路面店においても、「ハロウィン」の言葉や関連要素の使用も禁じられるなど、ハロウィンイベントは厳しく制限されている。

「今年はコスプレもダメ」という事態を前に、ネット上では「若者たちは反逆心理が強いから、絶対するだろうな」といった「期待」の声も少なくない。

そして、「なぜ、コスプレを禁じるのか? 当局は何を恐れているのか」という議論も熱い。

昨年のハロウィン期間中、上海の若者による「当局への皮肉」や「社会風刺」ともとれる様々な仮装が話題になった。

当局の防疫政策を皮肉るために、防疫要員の「大白」に扮する市民や「白紙革命」を連想させる、体じゅうに「白い紙」を張り付けた市民など、当局が冷や汗を流すような、現代中国の世相を反映していると見られる仮装が多く世界中に披露されたのだ。

それらは、そのまま中国共産党体制に対する痛烈な風刺であり、為政者を茶化して揶揄するものとなった。

ハロウィン期間中、上海の警察当局は「人の流れが多すぎる」ことを理由に、仮装した若者が多く集まる「人気スポット」について道路封鎖を敢行している。

 

監視カメラ、防疫要員、くたびれ労働者などに扮する市民(SNSより、2023年ハロウィン、上海)

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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