中国の旧正月期間中に行われた「龍踊り(じゃおどり)」や「祖先祭祀(そせんさいし)」、「游神(ゆうしん)」などの市民による新年祝いのイベントが、現地公安当局によって「安定維持」される事態が各地で起きている。
2月23日、福建省福州市で行われた「游神」も「安定維持」の名目のもと現地警察によって邪魔された。
警察はイベント行進を阻止するために、大型トラック使って道を封鎖した。また、暴動鎮圧用の盾を手にした大勢の警官が、イベント行進中の市民の行く手に立ちはだかった。
こうして警察とイベントチームの間で対峙がはじまり、ついには大規模な衝突へと至った。
(当時の様子)
しびれを切らした市民たちは爆竹に火をつけて警察目掛けて投げはじめたのだ。そして民衆はその行く手を阻む警官の群れに向かってどっと押し寄せ、「強行突破」を試みた。
あちこちで爆発する音、硝煙が立ち上る街中は一時、本物の戦場と見間違うほどだったと言う。
爆竹を投げつけられた警察は四方八方に逃げ回り、それ以上村民たちに近づけない様子だった。
最終的に警察は撤退し、道路を塞いでいた大型トラックも道を譲った。市民チームの勝利により、その後、イベントは再開された。
(当時の様子)
市民たちは勝利の味をかみしめながら太鼓などをたたき、爆竹を鳴らして勝利を祝い、行進した。
様々な神の姿に扮し踊りながら進行するこの「遊神」の行列を一目見ようと、沿道は見物客でごった返し、大変な賑わいを見せたそうだ。
「市民が警察と戦って勝利した」動画は中国SNSや華人圏でも拡散され、コメント欄には「人民蜂起の時だ」などと革命を呼びかける声で埋め尽くされた。
(歓声に沸く関連動画のコメント欄)
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