15日、中国の村で竣工を終えたばかりの橋が開通した日のうちに傾いたことがわかった。
傾いたのは湖北省荊州市(けいしゅう-し)・江陵県(こうりょう-けん)の村「趙家嶺村」に建てられた全長100メートルもない橋だ。
現地の村民は中国メディアに対して、開通からわずか半日で傾いた、大型車は走っていなかったと明かしている。
「村のプロジェクトはたいてい『関係者』が請け負っている、適当に人集めて人数稼ぎをし、検査時は見て見ぬふり」と内情を明かす人も。
「傾斜事件」の後、現地当局の職員は、「あれは車両通行実験をしていただけで、橋の検収はまだ完了していない」と説明している。
この当局の説明をめぐっては「検収してないのに車両通行実験をしたのか? 下手な言い訳」などと反発の声も高く、確かな証拠はまだなくても「絶対おから工事だ」と疑う人は少なくない。
中国では、住宅の品質や企業の社会的責任よりも、利益追求をはるかに優先する建築業者が多く、この種の事故が絶えない。そのため、豆腐のおからのように、手で砕けるほど脆い「おから工事(豆腐渣工程)」と呼ばれる手抜き工事の住宅が、以前から大きな社会問題となっている。
なぜ中国ではこのような詐欺めいた工事がまかり通っているのだろうか。よく「チャイナクオリティ」と揶揄され、中国人の民族的特性と言われることもあるが、同じ中国人が大半を占める台湾では、おから工事などのニュースはあまり聞かれない。
大紀元の論評「共産党についての九つの論評【第四評】共産党は宇宙に反する」によると、中国人はもともと「道(どう)」を極めて重んじる民族だった。古代、暴虐な帝王は「非道で愚かな君主」と呼ばれ、人が何事かをなすとき、世の人々の認める「道徳」基準に合わない場合は「道理に合わない」と言われ、農民の造反でさえ、「天に代わって正義の『道』を行う」というスローガンが掲げられたという。
中国において古来、人々は努力すれば労働が報われ、勤勉であれば生活が豊かになると考え、それに憧れ、逆に、食いしん坊で怠け者であり、働かずして利益を得る者は悪辣であると考えられてきたのだ。しかしそのような思想は100年あまりの中国共産党の歴史において徹底的に破壊されてしまった。中国伝統文化を徹底的に破壊した文化大革命では、中共政府の正式発表はないものの、100万人の人々が殺害されたという報告が出ている。
同論評の案内文には次のように記されている。
中国共産党の歴史を振り返ると、いたるところで常に、うそ、戦乱、飢饉、独裁、殺戮、恐怖が付きまとい、伝統的な信仰と価値観は共産党によって完全に破壊され、本来の倫理観念と社会体系は強制的に解体させられ、人と人の間の思いやりや調和が闘争と憎しみに捻じ曲げられ、天地自然に対する畏敬や慈しみが「大自然と闘う」などという尊大な思い上がりに変えられてしまった。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。