大手銀行4社 預金と住宅ローンの金利を引き上げへ

2025/03/01 更新: 2025/03/01

日銀の利上げを受け、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行の4行が、2025年3月から普通預金金利および短期プライムレートを引き上げると発表した。

これにより、預金者には、利息の増加というメリットがある一方、住宅ローンの変動金利型を利用している人には返済額の増加という影響が出る可能性がある。

各行は2025年3月より、普通預金金利を年0.10%から年0.20%に引き上げる予定だ。

三菱UFJ銀行とみずほ銀行は、1か月から10年の定期預金金利を0.1%~0.2%引き上げる。一方、三井住友銀行は、同じ期間で0.125%〜0.225%の幅で金利を引き上げる。

1年の金利については、いずれも0.125%から0.275%に引き上げる。

預金者にとっては金利上昇により利息が増え、長期の定期預金を活用することでメリットを得られる可能性がある。

短期プライムレートの引き上げ

住宅ローン金利の基準となる短期プライムレートも引き上げられる。
 

各行の適用開始日

この引き上げにより、変動金利型の住宅ローンの金利が上昇する可能性が高い。すでに住宅ローンを組んでいる人は返済額の増加に注意が必要だ。

今後の見通し

日銀が追加の利上げを行う場合、さらに住宅ローン金利や定期預金金利が上昇する可能性がある。企業向け融資の基準金利も上昇するため、中小企業の資金調達コストが増加し、経済全体に影響を与えることが予想される。

一方で、定期預金の金利が上昇するため、貯蓄を増やしたい人にはメリットがある。

日銀の金融政策の動向を注視しつつ、住宅ローン利用者や預金者は、自身の資産運用や返済計画を見直すことがおすすめだ。

清川茜
エポックタイムズ記者。経済、金融と社会問題について執筆している。大学では日本語と経営学を専攻。
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