衝突したら車体が真っ二つに裂けた──。中国・深センで撮影された映像が世界に衝撃を与えた。
6月4日、問題の車は、中国製EV「極氪(ZEEKR)001」とされ、市内を走行中に滑って衝突し、前後が切断されたように分裂し、バッテリーは投げ出され、車体の部品が道路に散乱する事態となった。だが運転手は奇跡的に無傷で助かった。
衝撃的な事故映像を見たユーザーからは「たいしたスピード出てないのにぶつけたらここまで壊れるか!」と驚きと怒りの声が殺到し、品質への懸念が再燃した。
(事故現場)
背景には、中国国内のEVメーカー同士の激しい値下げ競争があると指摘されている。深刻な経済低迷を受け、各社は生き残りをかけて、過剰なコストカットに走っており、その影響が車体構造や安全基準に及んでいるのではないかという疑念が強まっていた。
実際、今年1月にも広東省で同様の事故が発生し、中国EV最大手「比亜迪(BYD)」の車両が衝突により瞬時に粉々となる映像がSNSで拡散され、「国産EVはプラスチック製」と揶揄されたばかりだ。
命が助かったことは、奇跡だったが、それが「運任せ」になった時点で、その車に未来はない。


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