中国 極限状態の社会の縮図

中国・広州「バイクタクシー殺人」 客争いが原因?【動画あり】

2025/06/28 更新: 2025/06/28

【閲覧注意】本記事には、残虐な映像や画像があります。ご注意ください。

6月25日、中国・広東省広州市海珠区の街頭で殺人事件が発生した。動機は、バイクタクシー同士の客引きトラブルによるものと伝えられた。

現場の凄惨な映像は、ネット上で拡散し、「社会の崩壊そのものだ」との声が相次いだ。

監視カメラには、バイクタクシーで客待ち中の男性に、別のバイクタクシーの男が近づき、突然刃物で襲いかかる様子が記録されていた。被害者は逃げたが追いつかれ、路上で倒された。加害者はその場にとどまり、怒声を上げ続けたという。

 

画像(左)刃物で襲いかかる様子。画像(右)刃物を手に怒声を上げ続ける加害者と地面に横たわる被害者。(スクリーンショット)

 

中国では経済悪化と失業の急拡大により、日銭を稼ぐ庶民の生存競争が極限まで激化している。客を一人でも多く奪わなければ食べていけない現実。その果てに、同業者をここまで残酷に殺すという惨劇が生まれた。

ネット上では「底辺同士が互いに潰し合う地獄」「もはや法も倫理も機能しない社会」といった声が相次いだ。今回の事件は、経済崩壊が社会の最も脆弱な層に、どれほど過酷な代償を強いているのかを、あまりにも生々しく映し出した。

 

(当時の様子、モザイク処理済)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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