中国・湖南省の名門医療機関「中南大学湘雅二医院」で実習中だった羅帥宇(ら・すいう)さん(当時28歳)の謎の転落死事件が、新たな局面を迎えている。
羅帥宇死亡事件は、中国共産党による国家ぐるみの生体臓器摘出の闇を暴き、いまも国内外で大きな波紋を広げている。
6月13日、湖南省当局と湘雅二病院は、ネット上で拡散する情報を全面否定する通告を発表。しかし、羅さんの遺族や中国のネット世論は「隠蔽だ」と一斉に反発し、真相究明を求める声が日増しに強まっている。
消された真実 SNSで再燃
昨年2024年5月8日、羅さんが死亡したその日、同じ病院構内にある精神科のある病棟「精衛楼」でも、大学院生2人が相次いで転落死していたことが、遺族や多くの関係者の証言により明らかになった。
さらに衝撃なのは、同年2月にも女性研究生の曹さんが病院内のトイレで不審死を遂げていた事実だ。
SNSでは、この4人が「病院における臓器収奪の証拠を密かに収集していた内部告発グループのメンバーだった」とする情報が急速に拡散した。4人全員が口封じのために命を奪われたのではないか、という疑念が強まっている。
「相次ぐ医師や研究生の不審死は単なる偶然とは到底思えない」との声が広がるも、真相はいまなお国家権力の厚いベールの向こう側に隠されている。しかし、いかに情報を封殺しようとも、真実を求める人の声は止まらない。
いつか、この国の暗黒が崩れ去るその日、隠されたすべての闇が白日のもとにさらされると多くの人が信じてやまない。



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