中国のSNS大手「ウェイボー(微博)」で、投稿削除やアカウント封鎖がかつてない規模で続いている。中国人俳優・于朦朧(アラン・ユー)の不審死に関する書き込みや、雲南省の「野人」化した児童の問題など、中共当局が最も触れられたくない話題が次々に検閲、利用者の怒りが一気に高まっている。
ここ数日、多くの人が「突然アカウントが凍結された」と訴えており、フォロワーが100万規模の大手アカウントさえ停止対象になった。利用者の間では「投稿どころか、いいねを押しただけで凍結された」という声まで上がる異常事態である。
利用者の怒りは爆発しており、「ウェイボーなんて早く潰れてしまえ」「こんなSNSは存在する価値がない」といった強い批判が広がっている。
中国のQ&Aサイト「知乎(ジフー)」では「ウェイボーから人が消えた。どこへ行った?」という話題が上がり、コメント欄には厳しい指摘が相次いだ。
利用者からは「真実を書けば封鎖される」「残るのは宣伝用アカウントだけ」「本物の利用者がいないSNSになった」といった声が目立っている。
もともとウェイボーは、事件や事故の「第一報」が集まる中国最大の言論空間とされ、2014年の上場後には時価総額が300億ドルを超え、「京東(JD.com)」や「網易(NetEase)」に次ぐ規模のインターネット企業となった。
しかし、近年衰退が目立ち、コメントの表示制限や広告の氾濫に不満を抱く利用者が増えている。「コメントがほとんど見えない」「知りたい情報が隠される」といった声が以前から続いており、今回の大規模封鎖がその不満に「最後の一押し」となった格好である。
なお、下記の関連リンクは、ウェイボーで凄まじい封殺を受けている「于朦朧事件」や「雲南省の野人化した児童の問題」など、中共当局が最も触れられたくない話題である。


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