張又俠と劉振立の失脚後、中央軍事委員会が各級部隊に対し立場表明や学習を求める指示を出しているにもかかわらず、複数の軍区が沈黙を保つか消極的に対応しているとの情報が伝わっている。
末端部隊では、習近平に対する揶揄が見られるとの指摘もある。分析では、こうした動きは軍内での習近平の威信が失われつつあることを示し、政権発足以降で最も深刻な危機に直面している可能性があるとされる。
関係筋によると、張又俠と劉振立の失脚後、中央軍事委員会弁公庁は少なくとも2本の文書を出し、各級部隊に対し中央と歩調を合わせ、学習と立場表明に協力するよう求めた。
しかし、複数地域の軍区はこれに反応せず、一部の部隊は公に立場を示すことを拒んだという。
こうした状況は2日連続で変わらず、中央からの関連指示は引き続き消極的に扱われている。
外部では、軍が張又俠と劉振立の件について一斉に発言を控え、意図的に核心を避けていることが、軍内における習近平の権威への不服従や消極的抵抗を露呈しているとの見方が出ている。
時事評論員の李林一氏は、何衛東の拘束後も東部戦区が軍事委員会主席責任制を守ると繰り返し表明していた一方、現在の軍は「不気味なほど沈黙している」と指摘し、武装警察部隊が張又俠失脚からの教訓ではなく、習近平の強軍思想を学習しているとの情報について「政治の焦点は張又俠と劉振立にあるはずで、別の学習を強調するのは不自然だ」と述べた。
関係筋は、最近、軍の末端で上層部への不満や嘲笑が広がり、兵士の間で私的に習近平を軽んじ「包子(蒸しパン)」と呼ぶ例も出ていると明らかにした。
分析では、こうした現象は習近平の威信が揺らぎ、徐々に失われつつある兆しを示し、その権威が疑問視され始めているとされる。
李林一氏は、習近平は軍歴による功績を持たないまま中央軍事委員会主席に就いた人物で、軍内部は最低限の容認にとどまっていたとした上で、軍内で高い威望を持つ張又俠を拘束したことで、軍全体に強い反発が生じるのは避けられないとの見方を示した。
軍関係者の一部は、中国共産党指導部が張又俠と劉振立への処理を進める一方で実質的な調整を行わなければ、中央軍事委員会の軍掌握力はさらに弱まる恐れがあると警告している。
分析では、習近平は政権発足以来で最も深刻な軍内部の危機に直面しており、今後の展開に注目が集まっている。
時事評論員の鄭浩昌は、習近平による内部粛清への不満が長期的で実質的な抵抗に転じるかどうかはなお見極めが必要とした上で、専制体制への抵抗には十分な大衆的基盤と道徳的勇気、さらに偶発的な契機が必要だと述べた。
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