張又俠失脚後 軍に異常な動き 情勢緊迫

2026/01/29 更新: 2026/01/29

張又俠、劉振立を巡る案件は国際世論にも大きな影響を及ぼしているが、中国共産党(中共)当局はいまだに事件の詳細を公表していない。両人を拘束したたとする経緯について、ここ数日、さまざまな噂が飛び交っている。最新の情報によると、中南海を巡る情勢は波乱含みの展開となっており、軍内部では緊張が高まり、長安街では軍や警察が厳重に配置されているという。分析では、中共政権はいま、大きな変局の局面に差しかかっていると指摘する。

北京市中心部や市内と郊外を結ぶ主要ルートにおける警備レベルが明らかに引き上げられている。北京市民は大紀元に対し、東単から北京駅にかけての沿道では、ほぼ「三歩に一つの詰所、五歩に一人の警備員」ほど、厳重な警戒態勢が敷かれていると語った。

元中共外務省職員の韓連潮氏は、Xに写真を投稿し、北京の長安街では軍、警察、憲兵、特殊部隊など、各部門が合同で警備に当たっていると明らかにした。

1月27日には、ネット上に複数の動画が流出し、徐州軍区を含む地域で中共軍が相次いで行動を取っている様子が映し出された。映像には、多数の陸軍部隊が実弾を携行し、完全武装した状態で出動する様子が確認できる。ただし、中共は従来から情報を隠ぺいしてきたため、これらの情報については、現時点で真偽を確認できない。

民主中国陣線の副主席である盛雪氏は、「現在見られる軍の動きは、確かに軍内部には相当程度の不満が存在しており、実際に連動した動きも見られる。この点については、主に中国国内の内部関係者から得た情報に基づいて(判断)している」と述べた。今回の事態には複数の派閥が関与していると推察する。

盛雪氏は、「友人からは、江沢民派の勢力や各派、劉源らが、この問題に関与している可能性があると聞いている」と語った。

また、アメリカ在住の民主活動家・唐柏橋氏はXに、自身が得た情報として、張又俠の案件はいまだ決着しておらず、拘束の合法性を巡って双方が争っている。「習近平の絶対的権威が初めて挑戦を受けており、武力衝突に発展するリスクは、恐らくますます高まっている」と投稿した。

時事評論家で軍事系ブロッカーの周子定氏は、「張又俠が今回失脚した最大の要因は、明らかに政治闘争だ。張又俠の失脚は苗華や李尚福とは大きく異なっている」と分析している。

周子定氏は、「今回、失脚から公式発表までがわずか数日だったのに対し、苗華、何衛東、李尚福はいずれも、少なくとも半年以上のいわゆる調査期間を経ている。これは、習近平が極めて短期間で張又俠の処分を確定させようとしたことを示している。さらに、処分理由には『軍委主席責任制を重大に踏みにじった』といった、極めて重い表現が用いられており、これは中共軍史上、初めて見られるものだ。これらの文言からも、習近平と張又俠の間の闘争が、妥協の余地のない、極めて激しいものであることが分かる」と指摘した。

1月27日、中共官製メディアは、習近平が北京の人民大会堂でフィンランドのオルポ首相と会談したと報じた。分析では、これは中共内部で激しい動きが進行している一方で、対外的には政権の安定を演じるという、従来からの手法だとみられている。

盛雪氏は、「このような対応は特に意外ではない。中共は、各勢力が現在の局面を制御できているかどうかにかかわらず、対外的には常に権力統治は安定しているというシグナルを発信しようとする」と述べた。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは関係者の話として、張又俠と劉振立と同時に昇進した将校らの携帯端末が、すでに当局によって没収されており、両人と関係を持つ数千人規模の将校が、潜在的な調査対象になっている可能性があると報じている。

分析では、今回の事件は、習近平と張又俠の権力闘争にとどまらず、中共政権が崩壊局面へ向かう大きな変局の引き金となると指摘されている。