広東省で大規模抗議 住民が機動隊に投石

2026/03/22 更新: 2026/03/22

連日にわたり、広東省茂名市信宜の民衆が居住区付近への葬儀場建設に抗議している。当局は大量の防暴警察(機動隊)を投入して鎮圧を図ったが、憤った民衆は市役所前で卵や石、ペットボトルなどを投げて反撃した。現場では負傷者や拘束者が出ており、村落や道路が封鎖される事態となっている。

3月19日、広東省茂名市信宜の住民らが再び市役所前に集まり抗議活動を行った。現場の動画によると、大勢の民衆が集結する中、当局は盾を装備した完全武装の警察官を大量に配備して正門を警備。一人の勇敢な白髪の女性住民が警察に向かって卵を投げつけると、民衆から喝采が沸き起こった。別の動画では、民衆が警察に対して石を投げ、盾を持った警察部隊が民衆の中に突撃して激しい衝突に発展する様子が映し出されている。

ネット上では、「白髪の老婦人が卵を投げつける決定的瞬間に圧倒された。これこそ独裁政治に抗う者の模範だ」と称賛する声も上がった。

抗議する民衆は、電気警棒を手にした警察から暴行を受け、負傷する住民も出ており、現場は一時パニック状態に陥った。

また別の動画では、市役所前で防暴警察の車両に乗った警察官が拡声器を使い、「物を投げる行為は、我々の高精度カメラにすべて鮮明に記録されている。このような行為は法律による制裁を受けることになるぞ!」とデモ隊を脅迫する場面も確認された。

3月16日、信宜市政府は「信宜頤福園」という葬儀場プロジェクトの評価公示を出した。それによると、建設場所は市郊外の馬六塘で、半径500メートル以内に居住者はおらず、敷地面積は約5万平方メートル、工期は3月から12月末までの10ヶ月間、総投資額は1億4500万人民元に上るという。

この公示が周辺住民の激しい反発を招いた。葬儀場に最も近い旺埇村は直線距離で700メートル、旺埇小学校からは600メートルしか離れておらず、住民の水源地にも極めて近い。

住民の李軍さん(仮名)が大紀元に語ったところによると、以前の土地収用は「励儒大道」という道路建設名目で行われていたため、住民は葬儀場が建設されることを知らされていなかった。16日の公示で初めて事実を知った時には、すでに基礎工事が完了していたという。

3月17日から住民らは自発的に村委員会や市役所へ抗議に赴いているが、問題は解決していない。現在、現場の動画や情報は完全に封鎖されており、住民は声を上げることを恐れている。地元の外にいる同郷人たちがTikTok(抖音)のコメント欄に投稿し、外部へ助けを求めているのが現状だ。

離れた場所に住む住民の方菲さん(仮名)が家族から得た情報によれば、現在、村へ入る道はすべて封鎖され、入村には身分証の提示が求められる。また、市役所へ通じる道路も封鎖されている。彼女は「付近の二つの村では、朝7時から夜10時まで停電させられている」と話し、村の幹部らも抗議活動に参加しないよう警告を受けていると明かした。

李軍さんもまた、衝突に関するニュースは封鎖され、動画の送信も不可能になっていると明かしている。

方菲さんによれば、住民が懸念しているのは環境汚染だけではない。人口密集地に葬儀場が建設されることへの心理的な恐怖もあり、プロジェクトを受け入れることはできないという。この計画はこれまでにも複数の候補地で住民の強い反対に遭っており、まさか自分たちの家の前に建設されるとは予想だにしていなかった。

李泉
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