高市首相は30日夕、イランのペゼシュキアン大統領と約20分間、電話協議した。首相は会談の冒頭で、中東地域の安定の鍵となる米国とイラン間の協議について、早期に再開され最終的な合意に至ることへの強い期待を表明し、イラン側の歩み寄りを促した。
協議の中で首相は、日本人乗組員3名が乗船する出光興産子会社運航の大型原油タンカー1隻が、ホルムズ海峡を無事通過したことについて言及した。これを邦人保護の観点から前向きな動きとして評価した上で、日本やアジア諸国を含む全船舶の自由で安全な航行を一日も早く確保するよう、改めて同大統領に強く要求した。これに対し、ペゼシュキアン大統領からは今後の見通しを含むイラン側の見解が示され、両首脳は今後も緊密な意思疎通を続けることで一致した。
首相は同日の記者会見および自身のXへの投稿において、今回のタンカー通過実現の背景を明らかにした。事態打開に向けて首相自身が大統領へ直接働きかけたことに加え、茂木外相や現地大使館を中心にイラン側と多岐にわたる調整を行ってきたという。
現在もペルシャ湾内には、日本人が乗船する船を含め多数の日本関係船舶が残されている状態である。政府は、事態の根本的解決に向けた米イラン合意への働きかけを最重要課題と位置づけつつ、残る全船舶の早期通過に向けて、今後もあらゆる外交努力を継続する方針である
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