政府、欧州へのLNG一部融通を表明 国内の安定供給確保が大前提
[東京 9日 ロイター] - 政府は9日、ウクライナ情勢の緊迫化などから欧州の液化天然ガス(LNG)需給が厳しくなっていることを受け、LNGの一部を欧州向けに融通すると発表した。米国や欧州連合(EU)の要請に応じた。 萩生田光一経済産業相は省内で記者団に、日本国内での安定供給が大前提となると述べた。 萩生田経産相は「ウクライナを巡る国際情勢の中で、同志国との連携は今後も必要になってくる」とし、
衆参両院でウクライナ情勢に関する決議 状況を「深く憂慮」
衆院本会議で8日、ウクライナを巡る憂慮すべき状況の改善を求める決議が賛成多数で採択された。本国会での国会決議はウイグルの人権状況決議に続き2号目。
米国務長官が豪州などを訪問へ、中共対抗は「最優先事項」=報道
米国務省は4日、ブリンケン国務長官が7~13日までの日程で、オーストラリア、フィジー、ハワイを訪問すると発表した。
欧州委、ノルドストリーム2を保留 政策に整合するか調査=副委員長
[キエフ 31日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のドムブロフスキス副委員長(通商担当)は31日、ドイツとロシアを結ぶガスパイプライン「ノルドストリーム2」を保留とし、同パイプラインが欧州のエネルギー政策に整合するか調査していると述べた。 ドムブロフスキス氏は、天然ガスがロシアに武器として利用されないよう、欧州はあらゆる手段を尽くすと表明。欧州委が2月1日にウクライナに対
米、東欧への派兵巡り同盟国と協議 国内兵士8500人待機とは別に
[ワシントン 31日 ロイター] - ロシアがウクライナ付近で軍備を増強させる中、米国防総省は31日、北大西洋条約機構(NATO)の東方に米軍を派遣する可能性について、東欧の同盟国と活発な協議を行っていると明らかにした。 国防総省は、新たな部隊の移動に関する決定は、先週発表した国内兵士約8500人の派兵待機とは別個のものと説明。バイデン米大統領が28日に東欧への「近いうちの」米軍派遣の可能性を表明
ロシア外相「戦争望まず」、ウクライナ問題で駐ロ米大使は懐疑的
[ブリュッセル 28日 ロイター] - 米国のサリバン駐ロシア大使は28日、ウクライナ問題を巡りロシアは戦争を望んでいないと言っているが、ウクライナとの国境に軍を集結させており、米国との交渉で「テーブルに銃」を置いているようなものだと指摘した。 ロシアのラブロフ外相はこれに先立ち、国内ラジオで戦争は望んでいないと語った。 サリバン大使はモスクワからのオンライン会見で、ロシア軍の大量派兵は「異例」で
米独首脳、ホワイトハウスで2月7日会談 ウクライナ情勢など協議
[27日 ロイター] - 米ホワイトハウスは27日、バイデン大統領が2月7日にドイツのショルツ首相をホワイトハウスに迎えて会談すると発表した。緊張が続いているロシアとウクライナ問題などを巡り協議するという。 サキ報道官は「新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)や気候変動の脅威への対応、経済的繁栄や国際安全保障など、多岐にわたる共通の課題における緊密な協力継続の重要性についても協議する」と
独仏露など4か国高官がミンスク合意再確認 停戦協定の「無条件遵守」を支持
ドイツ、フランス、ロシア、ウクライナの高官は26日、パリで会合を開きウクライナ情勢を議論した。2015年の「ミンスク合意」が交渉の基礎であることを確認し、停戦協定の遵守を支持した。4か国は2週間後にベルリンで再度会合を開
米空母打撃群、南シナ海と地中海で同時展開 NATO軍指揮下入りは冷戦後初
ロシアがウクライナ周辺地域に戦力を配備するなか、米軍空母がNATOの指揮下に入り、欧州の海軍と地中海で演習を開始した。同時に中国共産党へのけん制として2つの空母打撃群を西太平洋に展開、海上自衛隊と演習を行なった。
カタール、有事に欧州へガス供給も 米国の力添えは必要=消息筋
[ロンドン 26日 ロイター] - 液化天然ガス(LNG)の主要産出国カタールは、ロシアがウクライナを侵攻した場合、米国がロシア経済制裁を発動し、報復でロシアが欧州向けガス供給を中断する事態になれば、一部のカタール産ガスの供給先を欧州向けに変更することが期待されている。事情に詳しい筋によると、米ワシントンで来週、タミム首長とバイデン大統領がこの問題を協議するが、カタールにとっては、同国ガスの
ロシアの武力行使許せば台湾問題にも波及する恐れ=駐日ウクライナ大使
駐日ウクライナ大使コルスンスキー氏は26日、ロシアによる武力侵攻が行われれば、外交問題の解決に軍事的手段を使うことを許した世界的な先例を作ることとなり、台湾などの地域で同じような状況が生じる恐れがあると強い懸念を示した。
在ウクライナ日系企業 駐在員の退避検討も=調査
ロシアによる国境軍事増強により緊迫化するウクライナ情勢について、現地の日系企業は駐在員の退避など緊急時の用意等に懸念を示していることがわかった。ジェトロが26日、調査結果を発表した。
中共がウクライナ情勢に乗じて台湾侵攻すれば痛い目に遭う=台湾議員
中共軍機が再び台湾周辺における動きを活発化させていることについて、台湾の王定宇・立法委員(国会議員に相当)は25日、ウクライナの緊迫した情勢に乗じて台湾を侵攻すれば「最終的に痛い目に遭うのは中国だ」と述べた。
バルト3国、ウクライナに米国製ミサイル提供 カナダは融資
[ビリニュス/オタワ 21日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)に加盟するバルト3国は21日、ウクライナに米国製の対戦車ミサイルと地対空ミサイルを提供すると発表した。 3国の国防相は共同声明で「エストニア、ラトビア、リトアニア、および同盟国はウクライナに安全保障支援を提供するために協力している」と表明。エストニアは対戦車ミサイル「ジャベリン」、ラトビアとリトアニアは地対空ミサイル「
米ロ外相、ウクライナ問題を協議 「今日の解決見込まず」
[ジュネーブ 21日 ロイター] - ブリンケン米国務長官とロシアのラブロフ外相が21日、スイスのジュネーブで会談した。 ブリンケン長官は会談の冒頭、ウクライナを巡るロシアとの見解の相違について「今日この場で見解の相違を解消できるとは思わない。だが、外交、対話の道が残されているかどうかを確認したい。われわれはその道を歩み、平和的に見解の相違を解消する意向だ」と発言。 ラブロフ外相も、今回の会談で
「いじめっ子と独裁国家」に対抗措置を 豪国防相、各国の連携を強調
ダットン豪国防相は20日、ウクライナとの国境地帯で軍備を増強させるロシアの動きは「いじめっ子や他の独裁国家」の増長につながると懸念を示した。侵攻すれば数千人の命が犠牲になる恐れがあるとも警告した。
ロシアがウクライナ侵攻なら「重大な結果」、米財務長官が制裁警告
[ワシントン 20日 ロイター] - イエレン米財務長官は20日、ロシアがウクライナに侵攻すれば、財務省はロシアに重大な制裁を科す準備ができており、その対応を決定するために同盟国と緊密に協力していると述べた。 CNBCに対し、「大統領は、ロシアがウクライナに侵攻した場合にわれわれはロシアに厳しい結果を科すと言っている」と指摘。「ロシアが外交的な解決策を模索することを期待しているが、重大な結果を科す
日仏2プラス2、中共念頭に防衛協力強化 共同演習を推進する協議開始
日仏両政府は20日夜、外務・防衛閣僚会合(2プラス2)をオンライン形式で開催し、中国を念頭に安全保障分野の協力を強化していくことで一致した。共同演習の法的手続きを円滑化する枠組みについても、協議を開始することで合意した。
英首相、ロシアに警告 「いかなる侵攻も世界の大惨事に」
[ロンドン 20日 ロイター] - 英国のジョンソン首相は20日、ロシアによるいかなるウクライナ侵攻も世界の大惨事になると警告し、英政府がウクライナの主権と保全を支持すると表明した。 バイデン米大統領は19日、ロシアによるウクライナ侵攻を予測した上で、本格的に軍事侵攻すれば大きな代償を払うことになると語った。 バイデン大統領は同時に、「小規模な侵攻」であれば、代償も小規模にとどまる可能性を示唆
ロシアがウクライナ越境なら「侵攻」、バイデン大統領改めて表明
[ワシントン 20日 ロイター] - バイデン米大統領は20日、ロシアの軍部隊が国境を超えてウクライナに入れば「侵攻とみなすことをプーチン大統領に明確にする」と表明した。 バイデン大統領は、ロシアがウクライナに侵攻すれば、米国と同盟国が協議している「厳しい協調的対応や経済的対応」に直面することになるとし、対応についてはプーチン大統領にも明示していると述べた。 その上で「プーチン大統領が侵攻を選択
米大統領発言、ロシア侵攻認めるものではない=NATO事務総長
[20日 ロイター] - バイデン米大統領がロシアによるウクライナ侵攻を巡り「小規模な侵攻」であれば、代償も小規模にとどまる可能性を示唆したことを受け、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は20日、バイデン氏の発言はロシアのウクライナ侵攻を認めるものではないと述べた。 CNNのインタビューで、バイデン氏の発言はロシアの侵攻を認めたことになるのかと問われ、「そんなことは全くない」と
米、バルト三国にウクライナへのミサイル移動を承認
[ワシントン 19日 ロイター] - 複数の関係筋によると、米国務省はバルト三国に対し、米国製のミサイルなどをウクライナに移動することを許可した。 バイデン米大統領は19日、ロシアによるウクライナ侵攻を予測した上で、本格的に軍事侵攻すれば大きな代償を払うことになると語った。 米国から購入した武器を第三国に移す場合、輸出管理規制により、米国務省の承認が必要となる。 関係筋によると、今回の承認により、
米政権、半導体業界に対ロシア輸出規制の可能性警告 ウクライナ侵攻なら
[ワシントン 19日 ロイター] - 米ホワイトハウスが、ロシアによるウクライナ侵攻が起きた場合、新たな対ロシア輸出規制に備えるよう米半導体業界に伝えたと、関係筋が明らかにした。規制にはロシアの世界電子機器供給へのアクセス阻止が含まれる可能性があるという。 関係筋によると、米国家安全保障会議(NSC)高官らは14日に半導体産業協会の幹部と行った電話会合で、ウクライナ情勢について「異例の状況で、第2
独、ロシアがウクライナ侵攻ならノルドストリーム2停止検討=首相
[ベルリン/モスクワ 18日 ロイター] - ドイツのショルツ首相は18日、ロシアがウクライナに侵攻すれば、ドイツはロシア産天然ガスをドイツに送る海底パイプライン「ノルドストリーム2」の停止を検討すると述べた。 ロシアによるウクライナとの国境沿いでの軍増強を巡り、ロシアと西側諸国は先週、一連の協議を行ったものの議論は平行線をたどり、ショルツ首相はこの日、ベルリンで北大西洋条約機構(NATO)の
カナダ、ウクライナに小規模な軍特殊部隊展開=報道
[17日 ロイター] - カナダは、ロシアとウクライナの緊張関係緩和に向けた先週の安全保障関連協議で打開策が見いだせなかったことを受け、ウクライナに小規模な特殊部隊を展開している。加グローバル・ニュースが伝えた。 ロシアはウクライナとの国境付近に10万人超の兵士を駐留させており、米ホワイトハウスは14日、ロシアが外交で目的を果たせなかった場合に戦争の口実を捏造し、ウクライナに近く侵攻する準備を進
米、欧州ガス供給で緊急対応策検討 ウクライナ情勢緊迫で
[ロンドン/ワシントン 14日 ロイター] - 米国政府は、ロシアとウクライナ間の紛争でロシア産天然ガスの欧州への供給に影響が出た場合に備え、複数のエネルギー企業と緊急対応策について協議した。複数の米国務省当局者と業界関係者が14日ロイターに明らかにした。 欧州連合(EU)はガス供給の3分の1をロシアに依存しており、ロシアとウクライナ間の紛争を巡り米国がロシアに制裁を科せば、欧州へのガス供給が途絶
米、ロシアのウクライナ侵攻に向けた準備懸念=ホワイトハウス
[ワシントン 14日 ロイター] - 米ホワイトハウスは14日、ロシアが外交で目的を果たせなかった場合に戦争の口実を捏造し、ウクライナに近く侵攻する準備を進めているとの懸念を表明した。 ホワイトハウスのサキ報道官は記者団に対し、ロシア政府が「外交によって目的を果たせない場合、広範な人権侵害と戦争犯罪を引き起こしかねない、ウクライナへの侵攻に向け準備を進めている」ことを懸念していると指摘。「計画の
ロシア、米ロ首脳会談後も国境付近の軍維持=ウクライナ高官
[キエフ 15日 ロイター] - ウクライナ国家安全保障・国防会議(NSDC)のオレクシー・ダニーロフ書記は15日、今月7日の米ロ首脳会談後もロシアがウクライナ国境付近から軍部隊を撤退させていないと明らかにした。 ダニーロフ書記はロイターのインタビューに対し、ロシアはウクライナとの国境付近になお9万2000人の軍部隊を集結させているとし、米ロ首脳会談後も「何の変化もない」と述べた。 その上で、
G7外相会合、林外相が中国人権問題や台湾情勢等を提起
英国リバプールで行われた主要国(G7)外相会合では中国による拡張主義や経済的威圧、ウクライナ情勢など国際的課題が議論された。会合に出席した林外相は中国国内の人権問題を提起したほか、台湾海峡に関する日本の立場を説明した。