1万人ハンスト:世界20カ国で展開、中国大陸25省の民衆が呼応

2006/03/09 更新: 2006/03/09

【大紀元日本3月9日】6日朝、大量のブルーリボンが、天津市の街頭で現れた。海外民主活動家が呼びかけた3月6日の1万人ハンストに、中国大陸で25省から数千人以上の支援者が応じた。当日、世界20カ国以上の支援者らが活動のマークであるブルーリボンをつけて、世界各地で24時間ハンストを行った。今回の1万人ハンストは、前日までハンスト運動のウェブサイトでハンストを行う声明を出した個人が千人も、組織は十数団体以上、89年「天安門事件」における学生らのハンスト以来最大規模の民衆ハンスト運動であるという。

当活動は、北京人権弁護士・高智晟氏と民主活動家らが2月初めにスタートしたハンスト・リレーにエールを送るほか、言論統制のため監禁されている作家、記者、人権弁護士、政治犯、信仰のため迫害されている法輪功学習者、カソリック教徒などの釈放を中共政権に要求、「中国共産党による国家権力濫用と自国民の虐殺を強烈に抗議する」するという。

山東省、参加者が三千人以上

ハンスト・リレーの発起人である高智晟弁護士によると、6日の活動に、中国大陸25省から数多くの参加者があり、山東省のみ参加申し込みした人数は3千人以上にのぼるという。深センのある女性現役軍人は、軍隊からも多くの兵士が、この活動に注目しているという。

高弁護士によると、今年以来、多くの人権活動者は当局に連行、監禁され、行方不明になっているという。北京の胡佳、斉志勇,欧陽小戎、温海波、馬文都、倪玉蘭、朱学琴の以外、上海市、江蘇省、安徽省、湖南省、湖北省、雲南省、貴州省なども相次いで拉致された事件が起きたという。高弁護士自身は、法輪功学習者を代弁したため、業務停止され、家とオフィスは監視され、2回も暗殺されそうになった。4日もまた警察に衝撃され、警察署に連行された。高弁護士の応援に警察署に行った3人も拘束されたという。

先週末にハンストに参加したばかりの高弁護士は、月曜日もまた1万人ハンストに参加した。更に、当局の暴力、尾行などに妨害され、胃の不調と疲労を感じているという。

香港、74人が参加、5人は立法会議員

6日午前9時、万人ハンストの儀式がチャーターガーデンで行われた。香港立法委員会議員の何俊仁、劉慧卿など5人の議員を含めて74人が1万人ハンストへの参加を表明した。

香港支援連合会(以下、支連会)が同活動の意義および訴求を述べ、参加者らがハンスト活動についての感想および呼びかけを行った。集会終了後、全員が同活動を声援する象徴である青いリボンをつけたまま、各自の仕事場へ戻り24時間ハンストを続けた。

香港区人大代表・李鵬飛氏が香港支連会に対して、中国広東省太石村および汕尾東洲村の村民が弾圧された事件の責任問題および中国人権派弁護士の現況の問題について、国家信訪局に対して協力を求める約束をしたという。支連会はすでに関連書簡を胡錦濤総書記宛に提出した。

また、マカオ、台湾・高雄、屏東、マレーシア、日本などの地区も同活動を声援し、1万人24時間ハンストを行い、「九評共産党(共産党についての九つの論評)」やその関連資料を配布した。

台湾・屏東の大紀元スタッフが「暴力に反対する1万人ハンスト」に参加し、中共へ人権問題に関心を寄せるよう呼び掛けた(大紀元)

シドニー、約400人が万人ハンストに参加

約400人が参加したシドニー(大紀元)

オーストラリア、ニュージーランドの「中国発・ハンスト・リレー応援団」は北京時間3月6日午前9時に同活動を開始した。発起人の袁紅氷教授は、高弁護士および国内の人権擁護者らは、命の危険を顧みず、残虐な強権専制政権に対抗しており、危険な状況にいるとし、良知のあるすべての人は彼らを支持すべきであると示した。

中国問題学者・陳紅莘博士、昨年亡命した元中国外交官・陳用林氏は、同運動は天安門事件以来、民主・人権運動に関してもっとも影響の大きい運動であるとし、中共に高弁護士を孤立させないよう、より多くの人々の民主意識を覚醒させ、より多くの人が立ち上がるよう呼び掛けた。

メルボルンの民主中国陣線副主席・梁友熌氏、亡命した元中国高官・郝鳳軍氏など各界の華人有識者36人が同日昼12時、メルボルン駅前で24時間ハンストの新聞発表会を行った。

米ロサンゼルス、ニューヨークなどの地区も参加

米ロサンゼルスは、六四詩人・蒋品超氏など30数人の民主活動家らが3月5日午後5時より24時間ハンストを行った。

蒋氏は、中国では現在、民衆が基本的生存権利を求めるために、80年代より深刻な民生思潮が起きていると示した。今回は民衆が基礎になっており、民衆の覚醒による人権擁護運動であると分析し、インターネットの新興によって、外部環境および内部環境からみれば、同民生思潮は最終的に中国専制政権を転回させるものになると示唆した。

また、ニューヨーク地区の一部の華人は3月6日、国連本部前広場でハンストを行い、世界各国政府へ可能な限りすべての資源および力を合わせ、中共が反人類反文明の行動を制止するよう呼び掛けた。シカゴ、サンディエゴ等各大都市も民衆がグローバル・万人ハンストに参加した。

カナダの4大都市が万人ハンストを声援

カナダ・モントリオールの華人は、中共の暴政を抗議し、万人ハンストに参加(大紀元)

トロント地区は3月5日午後8時よりハンストを開始し、青いリボンをつけた一部の参加者は6日に中共領事館前へ集合し、記者会見を開き、ハンストを続けた。カナダ人権派弁護士、「天安門事件」で陳情し、中共に長期にわたる迫害を受けたオタワ在住民主活動家・石興建氏、万人ハンスト発起人の一人である盛雪氏、カナダ在住の中国人権派弁護士・郭国汀氏は共にハンストを声援し、参加者のそれぞれはこれまでになかった世界に広がる同人権擁護活動の歴史の一ページを綴っているとし、力を合わせれば、素晴らしい中国の未来像が実現できると示した。

ヨーロッパのハンスト参加者、中国の人権問題に関心を呼

3月6日、でハンストを声援する集会が開かれたロンドンの中共大使館前(大紀元)

びかけた

フランス、ドイツ、デンマークは3月6日によりそれぞれの地区で24時間ハンストを開始し、ハンスト・リレー応援団関係者の各団体の代表が一堂に会し、高弁護士を声援すると同時に、共産党の邪悪政権を譴責し、国際社会へ中国人権の悲惨な現状に関心をよせるよう呼びかけた。

ロシア、ウクライナおよびイスラエルで数百人がハンストに参加

ロシア、ウクライナ、イスラエルは3月6日、秘密裏で強制的に連行され、不法監禁された人権擁護者らおよび迫害されている法輪功学習者らの解放を求め、数百人が同ハンスト活動に参加した。

ロシアの参加者リョビモフ・アナドリ氏は、ロシアも以前共産党体制が人権に対する迫害を経験していたため、中国の人民が中国共産党の迫害および弾圧を受けていることの苦しさが良く理解していると示した。ウクライナのバスクブスキー・バラディミル氏は、高弁護士は、中共の犯罪行為を人々に知らせるためにハンストを行っており、自分たちは高氏を支持する責任があると主張した。

高智晟氏:我々の勝利とは何であろう

ハンスト・リレー発起人である高弁護士は、少し前に発表された論文「我々の勝利とは何であろう」で、多くの勇敢な中国人が立ち上がり、暴政を暴き、民衆に専制独裁に対する正しい認識を覚醒させたと示し、ここまでの過程自体が「我々の勝利である」と述べている。

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