【大紀元日本1月21日】中国広東省佛山市南海開発区三山村の村民が18日、当局に強制収用された土地の建築現場で抗議を行った中、公安や警察と現地の暴力団が合わせて約2000人に攻撃され、大規模の衝突が起きた。村民が建築現場から追い出されたほか、9人が当局に連行された。
佛山市南海開発区は、経済が富裕の珠江三角洲にあり、広東省の商業中心地の一つ。南海開発区の三山村は周辺の主要食料と果物、観葉植物の生産地。村には約8千人の村民が生活している。1992年、現地政府が開発のため、村民の了解を取らずに、密かに村の幹部と仮契約書を結び、約数億元価値の660haの土地を強制に収用した。更に、収用の賠償金は、土地所有の村民の手に入らず、すべて政府と村の幹部の個人資産に流用したという。2005年、当局が現地の暴力団を雇って、村民らが土地で植えた穀物、野菜と果物など強制に壊して、建設工事をスタートしようとした。それ以来、土地を生活の基盤にしている村民らがあらゆるルートで土地を守る活動をし始めた。
1月6日、当局が再び建築会社を村に派遣、建築工事を始めようとした。村民が工事を阻止するため、建築サイトの周りでテントを設け、徹夜で見張った。
1月18日、当局が警察など約2000人と警察車両100台以上を工事現場に派遣、村民が建てたテントを壊し、現場にいる数十人の村民、主に主婦たちと年寄りなどを逮捕し、トラックに詰めて現場から追い出した。更に、村民9人が警察に連行された。
外国メディア記者の取材に当日の様子を話した村民代表の陳慧英さんによると、政府当局の幹部、公安、武装警察と暴力団が提携して村民を鎮圧したという。陳さんは土地保護活動のリーダーの一人として2005年12月、当局に、「非合法的他人名義で香港の宝くじに賭けた」容疑で起訴され、強制労働1年の刑を言い渡され、昨年11月に釈放されたばかり。
村民・羅基倫さんの妻は連行された9人の中の一人。羅さんによると、「通知書もなく、原因説明もなし連行された。私まで捕まるのではないかちょっと心配した。村を出てどこかに逃げようと考えている」という。
その前の16日、工事阻止活動に参加した村民の一人・梁偉タン氏が、村付近の路上を歩いていた際、20人前後の警察に拉致され連行された。更に、17日、4名の村民が建築会社に工事妨害で告訴され、5万元の賠償金を要求された。
村民達の土地保護活動を応援している広西省の楊在新弁護士によると、例え村民が建築会社に告訴されたとしても、現地政府は介入して村民を逮捕する権利はないという。楊弁護士によると、現地政府が村の幹部と仮契約して南海土地を収用する件は法律違反であり、中央当局と最高法院の土地収用に関する規定にも違反している。現地政府が介入して村民を鎮圧した本当の原因は、政府幹部らがその案件の中深刻の腐敗事情にかかわり、それを隠蔽するためであるという。
土地保護活動に従事する村民のリーダーらが、政府当局に拘束や労働収容や、刑事判決などされたほか、当局が雇った暴力団にも頻繁に暴力を振るわれ、当局と暴力団の二重の迫害を受けている。更に、司法機関と法廷も暴力団と絡み、村民らに圧力をかけているという。
村民代表の陳慧英さんは、2005年12月にワシントン・ポストの取材を応じた後、当局に、「非合法的他人名義で香港の宝くじに賭けた」容疑で起訴され、強制労働1年の刑を言い渡された。
村民代表ら7人が2006年、当局に恐喝詐欺の容疑で刑事拘束され、同年12月に7人の弁護士が軟禁されて法廷に出席できなかった状況で判決を下された。7人の中、未だに勾留されている陳寧標・陳智標兄弟の80歳過ぎた父親は今月14日に逝去したため、家族は兄弟に父親と最後の顔合わせを求め裁判所へ出かけたが、当局に拒否されたと言う。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。