【大紀元日本3月10日】神韻芸術団による全世界華人新年祝賀祭・尼崎公演は、アジア文化という共通の価値基盤を持つ日本人に、これまでにない形式の舞踊と音楽で中国の神伝文化の神髄を伝えた。特に、人間の善性に訴える舞踊劇や、中国で起きている法輪功学習者への迫害の事実を伝える歌声、『縁』をテーマに切ない調べを伝える二胡の演奏など、中国文化に慣れ親しんでいる日本人にも新鮮な感動を与えた。
最初のプログラム大型舞踊『創世』の開幕後、荘厳な音楽が鳴り響き、普段は控えめな日本人も感動を抑えきれない様子で大きな拍手で迎えた。『創世』は万物の王である天上の主仏が神々を率いて、人間界に降り、大唐の文化の創造に至るという壮大なストーリー。舞踊のみで表現しているが、言葉がなくとも日本人の心に感動を与えた。
二十歳を過ぎたばかりの松木康晴さん(会社員)は、ネットでこの公演を知り、広島からやってきた。「非常にすばらしい。『創世』には終始感動しました。ずっと涙を流していました。そのとき神の存在を感じました。言葉で表現できませんが、帰ったら、友人や知人に知らせて、来年はみんな連れてきます」と感動を語った。
『創世』に終始感動した松木康晴さん(左)
春の喜びをダイナミックに表現する舞踊『迎春花開く』では、緑の衣装を身につけた若い女性たちが、黄色の布を花にみたて旋回させながら開花する様子を演じると、拍手はなりやまなかった。
山下香さんは「衣装が美しく、舞踊もすばらしく、みんなきれいだった。すべてがうれしい。特に、チベットの舞踊、二胡が気に入り、来年ももう一度観に来たい」と感想を述べた。
「善悪には報いがある」をテーマにした『帰位』は、中国で起きている法輪功の迫害についてわかりやすく訴えかけた。ストーリーは、法輪功の女性学習者が信念を放棄しないために迫害され死亡するが、最後に、その女性は観音菩薩に引導され天上に昇る。迫害の事実に暗澹たる思いにさせられながらも、正義を信じる救いが報われ場内から拍手が沸き上がった。
ピアノ教師の池田和美さんは、「あまりにも美しい。迫力で感動しました。衣装もきれいで、体全体で感動しました」。
唐の文化が色濃く残る奈良から来た30代の男性は、公演の日が来るのを楽しみにしていた。観光で香港に行った時、中国の文化に触れ、興味を持つようになったという。公演のことを知ったのは、たまたま仕事で来ていた阪神尼崎駅前で受け取ったチラシからで、是非観劇したいと思ったという。「白く長い袖をはためかせるチベットの踊りに魅了された。とても上手に踊っていた」と感激を語ってくれた。また、「千手観音の姿が演じられましたが、テレビで見たことのある千手観音のイメージとは違った。第2部の舞台もさらに期待を寄せたい」と休憩時間も惜しいかのように足早に会場へ戻った。
アジアの古里
徳永信一弁護士(大阪弁護士会所属)は、「期待していたよりも素晴らしかったので、今、感動している。幸せな気持ちになっている」と感想を述べた。中国の伝統文化について「初めて観劇したが、モンゴルの舞踊で頭に乗せたお椀をのせて演じるのがありましたが、衣装も美しく、お椀も落ちずに、すごくきれいだった。中国の伝統文化がこのように日本で見られてとてもうれしい」と感激を語った。
徳永弁護士は、法輪功の迫害について「法輪功については、今も勉強中ですが、『帰位』というプログラムでは、法輪功学習者が迫害を受けて天国に行くというシーンがあったが、美しい物語で良くできていた。法輪功の方々が迫害の中でどれだけ忍耐強く生きているのか伝わってきて、とても興味深く見た」と述べた。
また、神伝文化については「神様とか、天の存在というものを感じながら生きている人の心の美しさみたいなものを感じた。そういうものが伝わってきた」とし、今回の観劇で、徳永弁護士は中国にはチベットやモンゴルなど豊かな文化があり、幅広くさまざまな文化が存在し、今も生きていることを実感した。日本を含めてアジアの古里の一部が中国にあるのだなと思った。日本人はみんなそいうところを持っていると思う」と述べた。
さらに、「法輪功学習者になにをしてあげるのが一番いいのか、どういう応援をしたらいのかまだ分からないところがあるが、美しい心を持った人たちの役に立てるよう、一生懸命頑張れることがあれば、何でもやりたい」と語っ
徳永弁護士
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