駐伊・中国大使、中国向け放送中断事件への関与認める

2008/07/25 更新: 2008/07/25

【大紀元日本7月25日】新唐人テレビ(NTDTV)の中国向け衛星放送の信号が、衛星使用契約した欧州衛星大手ユーテルサット社(以下、ユ社)に中断された件について、駐イタリア中国大使館大使が本件への関与を認める電話録音が公表された。

NTDTVの説明によれば、6月16日、NTDTV中国向け衛星放送の信号が突然中断された。衛星使用契約を結んでいるユ社が、技術的な故障と説明、解決に取り組んでいると回答したが、1ヶ月経過した今も、問題が解決していない。

今回、中国当局による法輪功迫害の真相を調査する国際団体「追査国際」(本部・ニューヨーク)(注)は中国駐イタリア大使館の孫玉●大使の電話録音を公表した。孫大使は自らユ社に圧力をかけたことや、ユ社からNTDTVの放送信号を中断したとの報告を受けたなどと話した。以下はその録音の和訳。(●…上は尓、下は玉)

対ユ社の工作について

孫大使:私は彼ら(ユ社)の総裁、副総裁と交渉していた。法輪功を手伝って法輪功チャンネルを開設したからだ。彼らは再三、私に説明し、この件は意図的にやったのではなく、当時はほかの人に無理やり頼まれたなどと言った。とにかく、これが彼らの言い分なのだ。

今回、ユ社がNTDTVの中国向け衛星放送の信号を中断した直後に、孫大使に報告したことにも言及した。

孫大使:彼らが信号を遮断した後、わざわざ私の科学技術参事官に連絡し、私、大使への伝言を頼んだ。『大使が幾度も我々に言及した件は、いまもう処理した』という。すなわち、彼らの仕事の中では二度とこの法輪・・・いかなる法輪功のものも出現することがない

孫大使:打ち落としたことに、我々も彼らを激励した。今後、絶対にこのようなことに関わらないよう告げた、我々と提携したければ、真正面から大々的に中国を宣伝しなければならない。彼らも再三に陳謝し、二度と同様なことがないと約束した。

ユ社が望む見返りについて

孫大使:彼らは中央電視台(注・中国当局の官製メディア)との業務提携を希望している。そのほかには、彼はまず、現在において、わが国の「航天航空工業集団」との取引を進めたい。つまり、欧州の通信衛星やら、気象衛星やらを、我々の搭載工具(注・ロケット)を借りて彼らの衛星を発射させるのである。

新唐人テレビ(NTDTV)は海外華人が運営する最大の中国人向け独立系放送局。中国当局の検閲を受けず中国国内の情報、例えば、法輪功や、キリスト教家庭教会、チベット、ウィグル、人権・民主活動家、陳情者などへの弾圧の実態、各地で続発している抗議活動、メディアへのコントロール、ネット封鎖、脱中国共産党運動などを報じるのが特徴。同社の広報説明によると、「02年に米国ニューヨークで設立してから、中国当局の度重なる業務妨害、脅迫などを受け続けてきた」という。

今回の「追査国際」が公表した上記の録音のほか、国境なき記者団が7月10に公表したユ社の上層幹部の談話録音により、今回の放送信号の中断は、ユ社が主張している技術的な故障ではなく、中国当局と連携した政治的行動であるとも明らかにされた。

「追査国際」:

電話:347-448-5790 FAX:347-402-1444

郵送先:P.O. Box 84,New York,NY,USA 10116

HP:http://upholdjustice.org/,

ハイパーリンク:http://upholdjustice.org/,http://zhuichaguoji.org

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(翻訳・編集/叶子)
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