添加物でやみつきになる「豚の角煮」、 調理師「麻薬のよう」

2012/05/02 更新: 2012/05/02

【大紀元日本5月2日】中国料理の人気メニュー「紅焼肉」(豚の角煮)。江蘇省南京市内のレストランでは、「肉宝王中王」という添加物を使って調理されることが多いという。江蘇衛星テレビが4月30日に伝えた。

 番組は、食品関連の業務用品を扱う店が並ぶ同市内の長虹市場を訪ねた。食品添加物専門店で取材に応じた調理師は、「肉宝王中王を紅焼肉に使うと独特の香りがあって、やみつきになるよ。麻薬みたいなものだ」と話す。「でも、違反品かもしれないから、一度も食べたことがないけどね」と付け加えた。

 番組は、南京医科大学公共衛生学院の莫宝慶教授に同商品の分析を依頼。莫教授によると、同商品は混合型添加物で、成分が非常に複雑であり、明確な使用基準がないという。

 莫教授は、成分として表示されている塩、グルタミン酸ナトリウム、ブドウ糖、メチルシクロペンテノン、アミノ酸、香料などは全て人工調味料であり、いずれも味わいを増すためのもので、やみつきになる可能性はあると説明している。また、メチルシクロペンテノンについては、国は香料として使用を認めているが、胃粘膜や胃腸に害を与える恐れがあると指摘した。

 これらの添加剤は多くの市場で販売されている。レストラン側のモラルも問題視すべきだが、行政機関のずさんな管理も露わになったといえるだろう。
 

(翻訳編集・余靜)

 

関連特集: 社会問題