中国各地から200人以上の退役軍人が13日、北京にある中共中央軍事委員会の陳情受付部門「政治信訪接待処」に集まり、処遇の改善を求め陳情を行った。137人が強制連行され、記事掲載の時点でまだ釈放されていない。中には戦争経験者もいる。
参加者は大紀元に対して、ほかにも大勢の退役軍人が北京に向かったが、途中で現地当局に連れ戻された、と話した。
退役軍人らは地方の軍事部門の不正に抗議し、国の規定通りの待遇を受けられるよう求めている。退役後、約束された就職は白紙にされたり、退役時の慰問金が給付されなかったりしたケースが多発している。
職がなく住居は強制取り壊しに遭い、いまホームレスになった男性もいる。
ある女性の話では、居住地の軍事部門は、亡くなった退役軍人の夫の死亡一時金を「すでに給付済だ」と主張し、支給を拒否している。
翌日、取り残された退役軍人の家族は陳情を引き続き試みようとした。警察は「10人以上集まると違法な集会にあたる」と主張し、強制的に退散させられた。
退役軍人らは、「政府は長い間、軍のこうした不正を知っていながら、誰も責任を負わず、対処もしていない」と嘆いた。
(記者:リ シ、翻訳編集:叶子)
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