米ウィスコンシン大学マディソン校の研究者で人口学者の易富賢(Yi Fuxian)氏は3日、ロイターが主催するイベントで、「昨年の中国の実際の人口は、公式発表の数値の14億1000万人より少ない12億8000万人程度だ」とする見解を示した。
「中国の実際の出生率も公式発表の数値より低く、政府による出産奨励政策の効果もほとんど出ていない」と指摘した。
同イベントに出席した中国系米国人作家で、記者でもあるレノラ・チュー(Lenora Chu)氏は、人口政策と教育改革が連動しない限り、出生率は増加しないだろうと述べた。
「中央政府からの補助金が目当てで、人口を実際より多く報告する地方政府の利益追求の動きが、人口統計の食い違いの背景にある」と指摘した。
中国国家統計局は5月にも、過去10年間の推計出生数を修正していた。人口調査でわかった若年層人口が1400万人も大幅にずれていたことが判明したからだ。
(翻訳編集・李凌)
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