怪談よりゾっとする? 中共が国勢調査で血液型を調べる理由

2023/07/22 更新: 2023/07/22

中国共産党(中共)は7月に全国国勢追跡調査を開始した。山東省のネットユーザーは、地域のコミュニティが世帯に対して血液型検査を実施し、記録を作り上げるよう手配していると投稿し、臓器摘出の懸念が引き起こされている。

人口と雇用統計を司っている中共統計局は、2023年7月10日から7月28日まで、中国全土で国勢調査を実施すると発表した。調査の対象者は、標本として抽出された個人とその配偶者、同居する子供で、中国全土で合計4万世帯、10万人がサンプリングされた。

実施方法としては、調査員が家屋内に立ち入って、電子データを収集し、国家統計局に報告する。調査内容は主に氏名、性別、年齢、身分証明書番号、教育レベル、移住状況、雇用状況、婚姻状況、出産と死亡、老齢生活状況などである。

さらに、IPアドレスが山東省であるネットユーザーは、「私が住んでいるコミュニティでは、すでに世帯に対して血液型検査を実施し、ファイル化を始めている」と投稿し、すぐに激しい議論を巻き起こした。

ネットユーザーの中には、「なぜ血液型を調べる必要があるのか」と疑問を呈する人もいれば、「血液型を調べてデータベースを作るの? 必要な時に(臓器、血液を)取られるのか?」とコメントする人もいた。

「部品(臓器)を探しているんだ」

「家に入って部品マッチングをする(臓器の血液型適合をチェックしている)」などのコメントに、多くのユーザーは「いいね」を押した。

一部のネットユーザーは住民の個人情報を収集し、同時に血液型を検査することについて、「もし適合が成功すれば、逃げられないだろう」「怖い」とコメントしている。

増える若者の臓器提供

近年、中国のマスコミで「若者の臓器提供」に関する報道が頻繁に見られている。これらの若者は、膝のただの捻挫や意外な転倒などの理由で病院に入院している。

たとえば、今年5月23日、中国地質科学大学の修士課程に在籍していた24歳の隆星宇さんは、バレーボールで膝をひねったことで死亡し、翌日、臓器がいくつか摘出され移植に使われた。

昨年末、中共文化部の高占祥元副部長が死去した後、中共幹部が発表した弔辞で、高氏は「多くの臓器を移植した」ことが明らかになった。

また、中共の元財務部長・金人慶氏の親友「劉老高氏」は発表した弔辞で、「心臓病が長い間治らなかった。9年前、ついに心臓移植を受けた……人々は『68歳で28歳の心臓を持つ』と冗談を言った」と述べた。

許蒔
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