今月6日、中国東北部の黒竜江省で「降雪に伴う雷(雷雪)」の現象が見られた。
「雷雪(レイシュエ)」は非常に珍しい気象現象であるため、民間ではこれを「神の怒り」や「不吉の前兆」とする言い伝えがあり、民衆の間に不安が広がっている。
パンデミック以来、中国各地で見られた「雷雪」
黒竜江省ではこの頃、最高レベルの吹雪「赤色警報」が出された。大雪の影響で一部の学校が休校、高速道路は一時閉鎖され、航空便の欠航が相次いだ。また、省内では、積雪による建物の屋根崩落事故が相次いで起き、死傷者も多数出ている。
2019年末、中国で新型コロナのパンデミックが発生して以来、中国各地でこの「雷雪」の現象が確認された。
例えば、2021年2月24日、河南省鄭州市で、同年11月5日には内モンゴル自治区包頭市で、同年11月7日には天津市で、11月8日には遼寧省瀋陽市で確認されている。
また、2022年12月20日には遼寧省丹東市で、今年1月24日には山東省煙台市などでも見られた。
最近では、今年11月11日の明け方、陝西省西安市でも「雷雪」が観測されている。「西安で巨大な音」のトピックスはその日の朝、中国SNSのホットリサーチ入りした。
「生まれて初めてだ」と古老も驚く
多くのお年寄りが「伝説にきく雷雪を見たのは、生まれて初めてだ」と口をそろえていう。
また、これを予兆として「大変なことが起こるかもしれない」という不安が民間で広がっている。
中国ではこのごろ、各地で「新型コロナによく似た症状」の感染症が急激に広がっており、病院は昼夜を問わず大混雑している。それに加えて、新たな「大変なこと」が起きる気配に、中国の民衆の懸念は尽きない。
(11月6日、黒竜江省ジャムス市でみられた「降雪に伴う雷(雷雪)」の現象。SNS投稿動画)
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