中国の新興EV(電気自動車)メーカーである華人運通(Human Horizons)のプレミアムブランド「HiPhi(高合汽車)」は18日、同日から「6か月間の生産停止」を発表した。中国メディア「界面新聞」が報じた。
これに先立ち、HiPhiは給料の支払い延期や年末ボーナスの全面カット、全従業員の給与減額などについて発表している。また、多くのサプライヤーへの支払いに遅延が生じていることも、中国メディアによって伝えられていた。
2019年に高級EVブランドとして設立されたHiPhiは、販売台数の低迷が続いていることで知られる。
「世界最大のEV市場」といわれている中国では、中共政府の補助金によってEV産業が急成長を遂げた。
しかし、その後の経済の減速による国内需要の停滞、貿易摩擦の激化による輸出見通しへの悪影響から2019年には約500社あったEVメーカーも、いまや100社前後へと減少している。
中国EVについては、米国で成立したインフレ抑制法(2022年)により米国への輸出が事実上閉ざされたこともあり、顧客獲得に熾烈な販売競争が繰り広げられているのが現状だ。
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