3月24日「南京2024国際新エネルギー自動車展(南京2024國際新能源汽車展)」の展示会で、展示されていた車が突然動き出し、来場者を跳ねる突発的な事故が起きた。
この事故により、来場者のうち子供をふくむ5人が負傷。そばに展示されていた複数の車にも破損などの被害が出ている。
事故当時の動画がネットに流れているが、現場では混乱に包まれていた。
突然発進した車は中国新興EV(電気自動車)メーカーの極氪(ZEEKR)のものだった。
事故の後、同社は「展示車両は本来『展示車モード』に設定しなければならないという規定がある。しかし、今回の車両は『駐車モード』になっており、車のキーも入っていた。事故は(車の品質問題ではなく)管理ミスによるものだ」とする声明を出している。
さらに、同社は「同様のリスクを回避するため、緊急に全国で展示される車両の自主検査を開始する」という。
極氪(ZEEKR)による同様の事故は、以前にも起きている。
昨年6月3日、福建省厦門市のショッピングモール内で展示されていた極氪の自動車が、男子児童2人によって起動し、誤発進する事故が起きた。車は展示ブースを飛び出し、モールのエスカレーターに衝突して止まった。この時は、幸いにも負傷者はいなかった。
この時も極氪は「同様の事故を避けるための予防措置を講じる」と声明していた。しかし、それから1年も経たないうちに、また同じような事故が起きたことになる。
近年、中国共産党政府による長期にわたる補助金の加勢もあって、中国の新エネルギー自動車産業は急速な発展を遂げた。しかし、中国産EVの安全性や品質、設計に関する問題などの指摘も絶えない。
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