香港で3月23日に施行開始となった国家安全条例に反対する集会(3月24日)が米ロサンゼルスの中国領事館前で行われようとしている頃、イベントの責任者でもある米国在住の著名な人権活動家・界立建氏が「殺害予告」を受けたことがわかった。
「死にたいか? 我々の殺し屋は香港や米国にいる、すでに(お前を殺しに)ジャックという殺し屋を送り込んだ」「クビを洗って待っていろ」などの脅迫メッセージと共に、上半身裸で銃口をカメラに向ける白人の中年男性の写真が界氏の携帯電話に送られてきたのだ。
「今回の殺害予告も含め、自分が過去に受けてきた数々の襲撃や盗聴、脅迫はいずれも中国共産党による指図のもとで行われたものだ」と界氏は信じている。
「殺害予告」をうけた界氏は真っ先にこの件について米連邦捜査局(FBI)に通報した。
自身が受けた殺害予告の件について、新唐人テレビ(NTD)の取材に応じた界氏は、「このタイミングで脅迫状を送り付けてくるということは、我々が世界と連帯して行っている香港の国家安全条例に反対する集会を中共当局が恐れていることを示している」と述べた。
「中国民主党」合同本部の副主席をも務める界氏は渡米以来、中国大陸で迫害を受けている同胞のために声を上げ続け、中国共産党の暴政に抵抗するよう人々に呼びかけてきた。
そのため、中共から「目の上のたんこぶ」のような存在として煙たがられ、過去に何度も襲撃や殺害予告を受けている。
例えば、2022年1月、暴漢から喉にナイフを突き立てられた。
2022年2月、自転車をこいでいる時に知らない車に追いかけ回されてはねられた。
2024年3月27日、自家用車のトランクの中のスペアタイヤの中から追跡装置が発見された。
界氏によると、「中共の海外同郷会が『今年中に自分を始末する』と揚言している」という。
「昨年8月、こん棒で殴られて入院していた期間中、自分は『狂犬病にかかって死んだ』などと言いふらされて、訃報まで出されたんだ。彼ら(中国共産党の手先)のやりかたは本当に邪悪で最低だ」
「しかし、自分は恐れてはいない」「(抗議など)こういうことをやっている自分は、命も健康も全て、すでに神様に預けたんだ。神も私を祝福してくださると信じている」
「中国共産党のために働いている人たちに言いたい、身の程を知ったほうがいい。あなたたちがしてきたことは必ず法によって裁かれる。いつか悪いことをしたことの報いを受けることになる。自分自身のために、そして家族のためにも、もうそのような悪いことをしないでほしい。改心すれば救われる、そうすれば真相も自由も手に入る」と界氏はNTDとのインタビューに語った。
界氏は中国にいた頃、陳情をしたために、中共当局によって精神病院へ送られて、拷問などの迫害を受けた経験をもつ。2020年にアジア、アフリカ、南米を経由して1年間をかけてようやく自由の地「米国」に辿り着いた。
(2024年3月27日、自家用車のトランクの中のスペアタイヤの中から追跡装置が発見されたことを自身のSNSで明かす界立建氏)
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