アメリカ連邦議会下院の「中国共産党対策特別委員会」は、数か月にわたる徹底的な調査を経て、4月16日に公聴会が開催された。この場で、中国共産党によるフェンタニルを含む薬物のアメリカへの持ち込みが、甚大な被害を引き起こしているとの警告がなされた。
16日に発表された報告書によれば、中国共産党は化学企業に対し、世界で最も危険な薬物の生産に向けた奨励金を提供している。
さらに、特別委員会の調査によれば、中国共産党は税金の返還を利用して、違法なフェンタニルやその他の合成薬物の製造および輸出を、積極的に支援していることが明らかになった。これらの支援が、中国国内で製造された合成薬物の、国際市場への流通の一因となっている。
特別委員会の委員長であるマイク・ギャラガー氏は、「報告書によると、中国共産党の行動が、アメリカへのフェンタニル流入を促進しており、その結果、多くのアメリカ人の命が奪われている。これを阻止することは我々の義務である」と強調した。
また、元司法長官ウィリアム・バー氏や元麻薬取締局のレイ・ドノバン氏など、多くの専門家が証言を行った。ウィリアム・バー元司法長官は「中国及び中国共産党は、フェンタニル問題を推進する主要な勢力であり、製造及び輸出を積極的に支援している」と述べた。
レイ・ドノバン元麻薬取締局作戦部長は、「メキシコ北部の隠れた研究所で、中国からの化学物質が発見され、これらはフェンタニルの製造に使用されていることが証明された」と指摘した。
この重大な問題に対して、共和党のパク・インジュ下院議員は「中国のこれらの行為を止めるために、真剣に取り組む必要がある」と力説した。また、「中国政府は税金の還付を通じて、フェンタニル生産を後押ししており、アメリカで押収される違法フェンタニルの大半が、中国からのものであることが判明している」と特別委員会の主任委員であるラジャ・クリシュナモーティ氏が述べた。
フェンタニル中毒で亡くなった人々の家族も出席し、危険性について警鐘を鳴らした。ジョン・ラッセル氏は「私の妹と弟はフェンタニル中毒で亡くなった。これは私たち家族にとって計り知れない損失である」と訴えた。
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