遼寧省「異臭を放つ」水道水 政府は「安全」と主張

2024/07/10 更新: 2024/07/12

中国遼寧省鞍山市の水道水が「異臭」を放っているという。政府が「安全」と主張しているが、市民はミネラルウォーターを求めて、スーパーなどに殺到している。

水道水の「異臭」について、「消毒水のような臭い」「猛烈な生臭いにおい」「濃い下水のような臭い」などと現地住民はいう。

「水で手を洗った後、悪臭は1時間経っても残る」

「水で服を洗濯したら、臭いが強烈過ぎて、服を捨てた」

「家じゅう悪臭が充満して気絶しそうだ」

なかには「水に接触して皮膚が赤くなった、かゆい、小さな水泡ができるなどといったアレルギー反応を起こした」という住民もいる。

同様の現象は、同省の瀋陽市でも最近起きているという。

水道水の異臭問題について、鞍山市当局は8日、「すでに緊急措置を講じた」「もう通常通り飲用しても安全だ」と主張。

しかし当局の主張を鵜呑みにするほど、今時の市民は単純ではない。

「こんな臭い水を正常だと、何を基準にいうのか?」「政府高官が1杯飲んでくれたら安心する!」などと市民から反発の声も大きい。

9日に鞍山市で撮影された動画がSNSで拡散されているが、そこには、ミネラルウォーターを求めてスーパーマーケットに殺到する市民の姿があった。
 

(ミネラルウォーター求めてスーパーへ殺到する市民。中国遼寧省鞍山市、2024年7月9日)

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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