中国遼寧省鞍山市の水道水が「異臭」を放っているという。政府が「安全」と主張しているが、市民はミネラルウォーターを求めて、スーパーなどに殺到している。
水道水の「異臭」について、「消毒水のような臭い」「猛烈な生臭いにおい」「濃い下水のような臭い」などと現地住民はいう。
「水で手を洗った後、悪臭は1時間経っても残る」
「水で服を洗濯したら、臭いが強烈過ぎて、服を捨てた」
「家じゅう悪臭が充満して気絶しそうだ」
なかには「水に接触して皮膚が赤くなった、かゆい、小さな水泡ができるなどといったアレルギー反応を起こした」という住民もいる。
同様の現象は、同省の瀋陽市でも最近起きているという。
水道水の異臭問題について、鞍山市当局は8日、「すでに緊急措置を講じた」「もう通常通り飲用しても安全だ」と主張。
しかし当局の主張を鵜呑みにするほど、今時の市民は単純ではない。
「こんな臭い水を正常だと、何を基準にいうのか?」「政府高官が1杯飲んでくれたら安心する!」などと市民から反発の声も大きい。
9日に鞍山市で撮影された動画がSNSで拡散されているが、そこには、ミネラルウォーターを求めてスーパーマーケットに殺到する市民の姿があった。
(ミネラルウォーター求めてスーパーへ殺到する市民。中国遼寧省鞍山市、2024年7月9日)
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