中国での洪水被害が再び注目されている。7月10日、中国の複数の省で続いている豪雨が深刻な災害を引き起こしているが、当局は死傷者の数を隠しているとされている。湖南省の一部地域では危険が高まっており、同時に三峡ダムが10日に放流を開始したことで、下流の住民たちの間に不安が広がっている。
撮影者のコメント:「ああ、もうお終い、手の施しようがない!」
撮影者のコメント:「これは通勤路だが、本当にこれを道路と呼べるのだろうか?」
映像には、江蘇省の連雲港市が川の放流と豪雨で浸水し、道路や農地が水没し、作物を失った農民が絶望している姿が映し出されている。
撮影者のコメント:「畑の瓜がすべて水の泡になった」
また、連日の豪雨によりチベットのシガツェ市では、地滑りや土石流が発生し、電力と通信が途絶え、多くの道路が破壊され、数百人の観光客と地元住民が孤立する事態となった。
撮影者のコメント:「土石流で道が完全に塞がれてしまった!」
旅客の声:「今日、エベレストからシガツェ市への帰り道で、土石流に巻き込まれた。車は動けず、とても危険な状態だ」
湖南省の洞庭湖の堤防がまだ危険な状態にあり、平江県の九峰ダムから来る放流水が事態を悪化させている。近隣住民には避難するよう指示が出されている。
地域住民は、災害の影響が深刻であるにも関わらず、政府が情報を隠していると非難している。
辰溪県でスーパーを経営する王勇さん(仮名)は、「辰溪での商売で、私は70万から80万元の損失が出ると見込んでいる。洪水が襲ってきた際、価値のある商品を守ろうとしたが、その絶望感は言葉では表せない。本当に、その場で溺死してしまいたいと思ったほどだ」と嘆く。
また湖南省の別の住民は「堤防が壊れてからわずか10分で、穴の中で人が溺れ死ぬような状況になり、耐え難い状況だった。情報は隠ぺいされていた。多くのデータが公開されていないのが実情だ」と語る。
気象局の予測では、今後10日間にわたり四川盆地や江漢、江淮地方の一部で引き続き豪雨が予想され、局地的に非常に激しい雨が降る可能性が高いとされている。
10日に三峡ダムが洪水調節のための放流を開始したことで、下流の住民たちの間でさらなる不安が広がっている。
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