立憲民主党代表選は23日午後、東京都内で開かれた臨時党大会で投開票され、決選投票の結果、野田佳彦元首相が新代表に選出された。任期は2027年9月末まで。
今回の代表選には、野田氏のほか、枝野幸男前代表、泉健太代表、吉田晴美衆議院議員の4人が立候補した。
1回目の投票で候補者4人がいずれも過半数のポイントを獲得できず、上位2人による決選投票が行われた結果、野田元総理大臣が枝野前代表を破り、新代表に選出された。
一回目の投票は、国会議員と国政選挙の公認候補予定者、地方議員、党員・協力党員の投票によるポイント制で争った。野田氏が139ポイントでトップ、次いで枝野氏が123ポイント、泉氏が59ポイント、吉田氏が49ポイント獲得した。
決選投票は、国会議員および国政選挙の公認候補予定者と都道府県連の代表者の投票によるポイント制で、野田氏が232ポイントを獲得し、180ポイントの枝野氏を上回った。
野田新代表は選出後の記者会見で、「自公過半数割れに追い込む。野党の議席を最大化する」次期衆院選に向けて意気込みを語った。党役員人事の骨格を24日午前までに固める方針。
野田氏は、2011年に菅内閣の総辞職を受け首相に指名された。松下政経塾出身の初の総理。2012年12月の衆院選で自民・公明に敗北した。
在任期間は482日間で、鳩山氏の266日、菅氏の452日を上回り旧民主党政権としては最長となった。
2022年には、衆議院本会議で、故安倍晋三元首相に向けて追悼演説を行い、「再びこの議場で、あなたと魂と魂をぶつけ合う真剣勝負を戦いたかった。勝ちっ放しはないでしょう、安倍さん」「暴力にひるまず、臆さず、街頭に立つ勇気を持ち続けようではありませんか」と述べ、与野党から称賛の声が上がった。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。