農水省 政府備蓄米21万トンを市場に放出へ

2025/02/13 更新: 2025/02/13

農水省は、政府の備蓄米から21万トンを市場に放出する方針を固めた。江藤拓農水相は14日、備蓄米の入札による売り渡しに関する数量や対象者の概要を公表する予定である。NHKによると、初回の放出量は15万トンとし、2回目以降はコメの流通状況の調査を踏まえて放出量を決定する方針であるという。

コメの価格は、2024年6月ごろまでは5キロあたり2千円から2400円程度で推移していたが、その後急激に上昇した。9月には3千円を超え、10月には3400円を超える高値を記録。2025年2月においても、コメの価格は5キロあたり4千円台に達しており、一部店舗では4190円と前年同時期と比較して約1千円の値上がりが見られる。

背景 生産量増加も流通に課題

2024年産米は生産量が前年比で約18万トン増加したものの、JA全農など大手業者の集荷量は昨年12月末時点で約21万トン減少している。このため市場での供給不足感が広がり、価格高騰の一因となっている。

農水省はこれまで、政府の備蓄米を深刻な不作や災害時にのみ市場に放出する運用を行っていたが、2025年1月に制度を見直し、流通が滞った場合にも一時的に放出可能とする方針に改めた。

価格動向と今後の見通し

農水省は、新米が本格的に出回るようになれば、価格が一定の水準に落ち着くと見込んでいたが、2025年2月現在も高値が続いている。政府は、今回の備蓄米放出によって価格安定を図る意向を示しているが、その効果には注目が集まっている。

清川茜
エポックタイムズ記者。経済、金融と社会問題について執筆している。大学では日本語と経営学を専攻。
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