海外渡航歴なしの20代男性がはしか感染=東京都

2025/06/24 更新: 2025/06/24

20日に都内で麻しん(はしか)の患者が発生したと東京都が発表した。管轄保健所において疫学調査を実施し、接触者の健康観察を実施している。

患者は20代の男性で、発熱、発しん、結膜の充血などが症状として見られる。海外渡航歴はなくワクチン接種歴は不明で、6月9日に発病したとのことだ。

東京都感染症情報センターの、麻疹の流行状況(東京都 2024年)によると、10人の感染が報告されている。また、年齢階級別・性別報告数では、1~52週(2024年12月29日まで)で、0歳が2人(男1人、女1人)、1~4歳が1人(男1人)、20~29歳が3人(男2人、女1人)、30~39歳が1人(男1人)、40~49歳が3人(男2人、女1人)となっている。

麻しんは感染力がきわめて強い感染症で、感染すると約10~12日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れ、2~3日発熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現する。

また、麻しんは予防接種で防げる病気で、ワクチン接種は個人でできる有効な予防方法だとしている。

都によると、海外に渡航し、帰国後、発熱や発疹などの麻しんを疑う症状がある場合は、かかりつけ医または医療機関に相談してほしいと呼びかけた。受診の際は、事前に医療機関に麻しんの疑いが有ることを連絡の上、公共交通機関の利用を控えてほしいとした。

エポックタイムズ記者。大学では地理学を専攻。主に日本の時事について執筆しています!
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