「鶴の恩返し」は誰もが知る昔話。助けられた鶴が織物を織って恩を返す物語だ。だが今回の主人公は犬。返したのは織物ではなく、庭先に干してあったゴマで、しかも大雨から救うという、なんともユニークな「干しゴマ恩返し劇」だった。この「恩返し犬」の話題は中国メディアも取り上げて報道され、ネットでも大きな注目を集めた。
舞台は中国安徽省阜陽市。9月5日、家の主人は重病で入院し、家に残されたのは犬ただ一匹。空が暗くなり大雨が降り出すと、庭に広げて干していたゴマがびしょ濡れになりそうに。すると犬はつながれていた縄をちぎり、ビニールシートの端をくわえて持っていき、ゴマの上にかぶせようと奮闘した。大きなシートを小さな体で必死に引きずる姿は、まさに「犬の恩返し」と呼ぶにふさわしい光景だった。
(中国のネットで話題の「干しゴマ恩返し劇」大雨からゴマを守った犬の姿、2025年9月5日、中国安徽省阜陽市)
飼い主の友人によれば、主人は集中治療室で「犬はご飯を食べているか」と気にかけていたという。病床からも犬を心配する主人、そして犬は主人の思いに応えるかのように、黙々と干しゴマを守り抜いた。本当に「恩返しに来た犬」なのでは、と村人を驚かせた。
この動画がネットに広がると、「ビニールシートを引きずる姿はなんて健気なの」「この犬はこの家に恩返しにきたんだ」「昔話より面白い」といった感動のコメントが殺到した。
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