中国・河南省で14歳少年が死亡し臓器提供も 母親が疑念「息子の手はまだ温かかった」

2025/12/05 更新: 2025/12/05

中国・河南省で転落事故に遭い搬送された14歳の少年が、治療の末に死亡した件をめぐり、家族が「臓器摘出の過程に不審点がある」と主張し、インターネット上で議論を呼んでいる。

中国メディア「大河報」が河南省済源市に住む女性・劉さんの話を引用して報じたところによると、11月1日に亡くなった息子の倪海超さん(14)が10月中旬に事故で負傷し、病院で救命治療を受けていたが、医師から「脳の反応がない」と説明され、母親は10月31日に臓器提供の同意書に署名したという。

提供された臓器は肝臓、腎臓、肺、角膜で、6人の移植手術に使用されたとされる。

報道によると、10月31日の午後、医師から「脳の反応がなくなった」と告げられた劉さんは、臓器提供の同意書に署名するよう勧められた。その後、劉さんが集中治療室に入り、集中治療室で最後に面会した時には「全身が氷のように冷たかった」といた。

しかし、その翌日未明に病院から「容態が急変した」と電話があり、劉さんが急いで病院に駆けつけると、医師たちは臓器摘出のため息子を手術室へ運ぼうとしていた。劉さんが息子に触れると、その手はまだ温かかったという。

劉さんは、息子の状態を確認した際の体温に関し矛盾を感じていると話した。「前日は冷たかったのに、なぜ翌朝は温かかったのか」と劉さんは疑問を訴えている。

この報道を受け、ネット上では臓器提供の手続きや死亡判定の透明性を求める声が相次いだ。一方で、現時点で病院側の詳細な説明や第三者機関による調査結果は明らかになっていない。

民間企業の経営者である栄さんは、新唐人の取材に対し「この件は非常に疑わしい。中国では臓器移植が現実に行われており、中国は臓器移植大国となっている。これは国際的にも大きな論争を呼んでいる」と語った。

中国の民間業者の栄さんは、「臓器を摘出し、ある幹部がそれを必要とすれば、その幹部の『部品』として移植する。臓器、つまり『部品』を入れ替えることで、150歳まで生きようというのだ。一言で言えば、本当に邪悪だ。この政権は邪悪そのものだ」と語った。

また、中国の報道機関の関係者である龍さんは「中共はすでに国民を人間として扱っていない。生きたままの臓器摘出は二十年以上にわたり続いており、行方不明者は100万人を超えている。これはすべての家庭にとって警鐘であり、特に子どもを持つ家庭は注意すべきだ」と警告した。

さらに、「子どもが病院に行くときは、必ず誰かが付き添うべきだ。もしこのような最悪の事態に直面した場合、無理に治療を受けさせず、そのまま家に連れて帰ることだ。そうすることで命が助かる可能性もある」と語った。

龍さんによると、中共はビッグデータや監視カメラの網を通じて全国民を監視している。2〜3歳の幼児から17〜18歳の高校生まで、すべての若者が危険にさらされており、学校や地方組織、医療システムが連携して臓器を不法に売買する「産業チェーン」を形成しているケースもあるという。

龍さんは、「良心を失った連中は、これが利益になると知ると、自ら違法な組織を立ち上げ、時には正式に登録までしてしまう。病院の医師や医療機関と結託し、誘拐や臓器の不法売買を行うのだ」と痛烈に批判した。

龍さんは最後に「これは人間性を完全に失った犯罪だ」と断言し、「この犯罪は、すでに巨大な利権構造と大規模な産業に発展している」と付け加えた。

関連特集: 中国