日本に残る最後のパンダ 予定より1か月早く中国へ返還

2026/01/28 更新: 2026/01/28

ニンジンをのんびりとかじり、足元の竹に気にも留めない様子の双子のジャイアントパンダ「シャオシャオ」と「レイレイ」は、火曜日に東京の上野動物園を出発し、水曜日に中国の関連施設へ到着する見通しだ。

上野動物園の福田豊 園長は、2021年6月に上野動物園で誕生した双子のジャイアントパンダ「シャオシャオ」と「レイレイ」が、中国の繁殖基地に向けて出発したと明らかにした。

この2頭は、上野動物園で初めて繁殖に成功したパンダの双子だが、中国共産党の規定により、日本で生まれたパンダであっても所有権は中国に帰属する。

パンダの返還により、1972年の日中国交正常化以降、半世紀にわたって続いてきた「パンダ外交」が一つの節目を迎えることになる。台湾海峡をめぐる問題で日中関係が緊張する中、短期的に日本に新たなパンダが来る可能性は低いとみる向きが多い。

福田豊園長は、今回の移送後、上野動物園にジャイアントパンダはいなくなると述べた。

1950年代以降、北京はパンダを外交手段として活用してきた。日経アジアは、日本が中国からパンダを借り受ける際の年間使用料が、1組あたり約100万ドルに上ると報じている。パンダが死亡した場合、中国共産党は50万~100万ドルの補償を求めるという。

ジャイアントパンダは日本で高い人気を誇る一方、費用を民生に回すべきだとする反対意見も長年存在してきた。

日本に限らず、米国、英国、フィンランドなど複数の西側諸国でも近年、「パンダ外交」に区切りがついた。高額な貸与料に加え、巨額の飼育費用が動物園の重い負担となっているためだ。

関連特集: 社会