米国で広がる民主社会主義 急進左派が「民主」「平等」を掲げ浸透

2026/08/21 更新: 2026/08/21

米国の民主社会主義勢力が、各州の民主党予備選で相次いで躍進し、影響力を拡大している。専門家の見方では、一部の政治家は社会主義的な立場を意図的に薄め、「民主」「平等」などのスローガンで急進的な主張を包み隠し、米国の政治制度に入り込んだ上で、徐々に政治的な主張を実現しようとしている。

フロリダ州で起きた最新の事例では、急進左派のアンジー・ニクソン氏が、予想外に民主党の上院議員候補の指名を獲得した。一方、民主社会主義者組織「DSA」の会員数はすでに12万人を超え、米国最大規模の社会主義団体となっている。

米紙「ザ・ヒル」は19日付の論評で、社会主義勢力が「存在しないと信じ込ませる」手法を使い、徐々に米国政治へ入り込んでいると指摘した。

論評によると、DSAの政治綱領は非常に急進的で、「民主社会主義共和国」の樹立を掲げている。具体的には、選挙人団や上院、大統領職、最高裁を廃止し、いわゆる「一院制」の政治体制を新たに構築することなどを主張している。

しかし、こうした主張は、一部の候補者の選挙活動ではほとんど積極的に語られていない。メディアから、こうした主張を支持するのか問われても、回答を避けたり、DSAとの関係を意図的に薄めて説明したりする候補者もいるという。

「ザ・ヒル」は、候補者らが選挙戦では社会主義勢力が自らの存在や急進的な主張を目立たせないことで、有権者の支持を取り付け、徐々に米国政治に入り込んでいると指摘した。

これについて、中国民主党全国委員会の王軍濤(おう・ぐんとう)主席は、社会主義の危険性は経済面だけにあるのではなく、権力が集中した結果、腐敗や全体主義につながる点にあると指摘している。中国共産党が長年続けてきた政治体制は、権力が極度に集中した典型例だという。

中国民主党全国委員会主席の王軍濤氏は、「実際、社会主義を導入した国はどこも大きく失敗している。一方、米国に代表される資本主義に従った国は成功してきた。自由がなければ、社会は急速に停滞する。権力の独占は腐敗を招く。だからこそ、社会主義の本質は全体主義体制を築くことにあるのだ」と語った。

専門家は、真に警戒すべきなのは、急進的な社会主義の政治綱領を表に出さず、「民主」「平等」「進歩」といった言葉で包み込み、有権者の警戒心を和らげた上で政治権力を獲得しようとする動きだと語っている。

時事評論家、藍述氏は「正確に言えば、米国で社会主義が急速に台頭しているのではなく、むしろ最後のあがきを見せている。1990年代初頭、冷戦終結を境に、西側諸国は経済のグローバル化の時代に入った。それに伴い、『多様性』『包摂』『平等』といった価値観が広がった。しかし、西側世界が、中共が世界最大の安全保障上の脅威になりつつあることを明確に認識し、さらにここ数年で中国モデルが急速に行き詰まりを見せる中、米国で自らを社会主義と称する政治勢力も、すでに行き詰まりを迎えている。彼らは経済グローバル化の時代とともに、最終的には歴史の中に葬られることになるだろう」と述べた。

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