クアッド初の対面会談、半導体等のサプライチェーン強靭化を確認 日本はASEANとも連携図る
日米豪印の4カ国からなる国際協力枠組み「クアッド」の首脳会談が24日、米国首都ワシントンで行われた。会談後に発表された共同声明では、半導体等の重要な技術と材料のサプライチェーンの安全性向上への取り組みが確認された。17日、日豪印そしてASEANは産官学フォーラムを開催、インド太平洋地域における各国の連携を確認した。米中貿易戦争とコロナ禍による世界経済への打撃と、デジタル化の急伸により世界的な半導体不足が起きていることを踏まえ、各国はグローバル・サプライチェーンの評価と再構築を急いでいる。
英空母が日本周辺で演習する最中…中国軍も渤海や海南島で軍事訓練
防衛省・自衛隊は、日本近海を含むインド太平洋地域において8月から9月にかけて、多国籍からなる英空母クイーン・エリザベス打撃群とともに演習を継続して行っている。日本は、ルールに基づく海洋安全保障の価値を共有する国々とともに「自由で開かれたインド太平洋」構想の実現し、拡張主義を取る中国を牽制する。こうしたなか、中国軍もまた渤海や海南島で軍事訓練を展開している。
日米豪印の相互運用性と可能性を象徴する「マラバール2021」
2021年8月下旬から開始された「マラバール2021(Malabar 2021)」演習の一環としてオーストラリア、インド、日本、米国がグアム沿岸に軍艦を派遣し、洗練性と範囲の面で拡大を続ける提携関係および相互運用性の強化を図っている。
安倍前首相の「積極的平和主義」対中抑止と台湾防衛につながる
日本は、台湾の防衛にも関わる南西諸島の軍事力強化を着実に進めている。専門家は、安倍前首相が提唱していた「積極的平和主義」が今日の政権の台湾防衛にもつながっているとし、対中国共産党の軍事拡張への抑止能力をますます高めていると指摘する。
南シナ海で軍事演習、抗議声明、船の追尾…中国軍の態度はより強硬に=専門家
米国や欧州主要国、豪やインド、日本は今年後半、英空母「クイーンエリザベス」打撃群のアジア派遣に合わせて、合同演習を行う予定だ。アナリストは、これに反発して中国軍が外国艦船の追跡や、南シナ海などで実弾演習を実施すると分析している。
韓国、米寄りの政策に切り替わるか 米韓共同声明に台湾問題、FOIPを明記
21日に開かれた米韓首脳会談は、バイデン米大統領就任後、2人目となる対面での外国首脳会談となった。各国マスコミでは米中覇権争いが加熱している中、任期末に入った文在寅政権の対外政策は、従来の親中路線から脱却し、米寄りに切り替わる契機になるとの見方がある。
英豪NZシンガポール、マレーシアが5カ国演習を実施 50年前の防衛枠組を再構築
4月5日から28日にかけて実施された2021年「ベルサマ・シールド」演習にオーストラリア、マレーシア、ニュージーランド、シンガポール、英国が参加し軍事的相互運用性と防衛関係の強化を図った。同演習は50年前に上記5か国が締結した軍事同盟「5か国防衛取極(FPDA)」の枠組の一環である。
新たな領域「宇宙」も 日米協力強化 岸防衛相は米宇宙司令官と会談
岸信夫防衛相は5月21日、防衛省で、宇宙コマンド司令官ジェームズ・ディキンソン大将と会談した。両者は、宇宙空間の安定的な利用の確保の重要性など、日米防衛当局間の協力について意見交換したという。
英印首脳、中期計画「2030ロードマップ」に合意
英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相とインドのナレンドラ・モディ首相は5月4日のオンライン会談で、「2030ロードマップ」という中期的な行動計画について合意した。将来的には、自由貿易協定(FTA)の交渉も開始する考えを明記し、保健、環境保護、通商や学術交流などの面においても協力を深まることで一致した。
尖閣諸島周辺水域に中国船 84日連続
5月7日、海上保安庁の巡視船は、中国海警局の船5隻が沖縄県の尖閣周辺の接続水域で航行していることを確認した。中国船舶が尖閣諸島周辺で確認されたのは84日連続となる。
自由で開かれたインド太平洋の確立に向け「確固たる同盟」=日米首脳会談
いわゆる「旧日米安保条約」が締結されてから70年を歴史を迎える。2021年4月に開催された日米首脳会談では、両国首脳陣は日米間の「揺るぎない」同盟が「インド太平洋地域だけでなく、世界の平和と安全の礎石」として存続していると公言した。
中国ワクチン外交の衰退 米国は引き続き武漢研究所流出説を調査
新型コロナウイルスの起源を調査した世界保健機関(WHO)調査団の報告書が発表されてから数週間が経過したが、多くの専門家や諸国はウイルス関連のデータや情報における中国の透明性の欠如に対して不満を露わにしている。
宮古海峡を通過した中国空母「遼寧」 米司令官が洋上からばっちり監視
米海軍が4月4日にフィリピン海で撮影した写真に、オンラインで注目が集まった。写真には、海軍上級将校が洋上のミサイル駆逐艦の操舵室から足を投げ出し、中国海軍空母「遼寧」打撃群を肉眼で監視している様子がおさめられている。この数日後の9日、米海軍空母セオドア・ルーズベルトの空母打撃群が南シナ海で演習を行なった。中国軍に対する抑止を高めているとみられる。
ブリンケン米国務長官、中国を「最大の地政学的試練」と指摘
米国が直面している重要課題として「米中対立の激化」を挙げたジョー・バイデン米政権のアントニー・ブリンケン国務長官は、中国という共産主義政権を今世紀最大の地政学的試練と表現した。
中国共産党、オンライン投稿の追跡を海外在住者まで拡大
王靖渝氏はオンラインで意見を投稿しただけで、まさか自分自身が中国共産党から追われる身になるとは思ってもみなかった。この19歳の青年は2019年7月に故郷の中国四川省重慶市を離れ、現在は欧州を旅している。
日米同盟はインド太平洋の「平和と繁栄の礎」
日米安全保障条約締結以来約70年にわたり友好な関係を構築してきた日米が、在日米軍駐留経費負担に係る現行特別協定の1年間延長、首脳会談、インド太平洋地域の安定強化を目的とする二国間軍事演習により関係推進を図ることで合意した。
米専門家、「中共に包括的対抗案を」 クアッド各国の強み統合を提言
米シンクタンク、民主主義防衛財団(Foundation for Defense of Democracies、FDD)の専門家はこのほど、インド太平洋地域における中国当局の膨張主義に対抗するために、日米豪印の4カ国は各自の強みと役割を統合する必要があるとの見解を示した。
バイデン米大統領、印首相と会談 日米豪印戦略対話で地域の安全強化で合意
インドのナレンドラ・モディ首相と米国のジョー・バイデン大統領は電話会談を行い、通称「Quad(クワッド)」として知られる日米豪印戦略対話(4か国戦略対話)を通じてインド太平洋地域の安全強化に取り組むことで合意した 。日米豪印戦略対話は同地域で主張を強める中国を抑止する手段と解釈されることもある。
発展途上国の食料安保 中国の遠洋漁船団で脅かされる
国際的な独立系シンクタンクである英国海外開発研究所(ODI)が発表では、自国海域における漁業資源のほとんどを使い果たした中国は、前回の記録の5倍から8倍に当たる1万7000隻近くの船舶を擁する世界最大の遠洋漁船団を構成している。
米軍、最新鋭駆逐艦を日本に配備 インド太平洋地域で強まる対中連携
米軍の準機関紙「星条旗新聞」によると、米軍最新鋭のミサイル駆逐艦「ラファエル・ペラルタ(USS Rafael Peralta)」号は2月4日、横須賀港に到着し、第7艦隊に配属された。その背景には、緊張感が高まる東アジアに戦闘能力の高い部隊を配備するという米国の思惑があるという。拡張を続ける中国共産党政権に対しインド太平洋諸国は警戒心を強めており、合同軍事演習を通して連携強化を図っている。
英、日米豪印戦略対話「クアッド」参加検討=報道
英ボリス・ジョンソン首相は、欧州連合(EU)離脱をきっかけに新たな多国間の枠組みに参画するべく、日米豪印の安全保障枠組み「クアッド(QUAD)」への参加の可能性を検討している。複数の英メディアが1月31日までに報じた。
米バイデン政権安全保障顧問 中国は「競争相手」 人権問題では強硬姿勢示す
米バイデン政権の国家安全保障顧問ジェイク・サリバン氏は1月29日、米国平和研究所(USIP)が主催するディスカッションに参加し、日米印豪4カ国からなるインド太平洋の安全保障の枠組み「クアッド(QUAD)」を拡張していくと述べた。トランプ政権の下で開始された戦略を引き継ぐとも述べた。
米国務副長官、米日豪印のクアッド枠組み拡大に言及 中国の脅威を念頭に
スティーブン・ビーガン(Stephen Biegun)米国務副長官は8月31日、中国の潜在的脅威に立ち向かうため、米日豪印による安全保障対話の枠組みクアッド(QUAD)を拡大する可能性があると述べた。インド太平洋地域に共通の価値観と利益を有する勢力を構築し、最終的には正式な組織として機能することを望んでいるという。