人間と犬の不思議な縁
佛教では世の中の人と人のつながりは、すべて縁によるものだと説かれます。遠くにいても縁がある人なら出会えますが、縁が無い人とはいくら近くにいても触れ合うチャンスすらありません。これからお話しするイギリス人女性とギリシアの野良犬との出会いは、まさにこのような「縁」によるものだと言えるでしょう。
【心の琴線】思春期に出会った本
寒の入り前。暖かな陽の差す午後、近所の図書館へ出かけました。もう一度読みたい絵本があったのです。大きな樹が幼い男の子を老いていくまで見守る話。涙で文字が読めなくなるほど心を動かされたのに、どうしても、そのタイトルを思い出せません。
図書館の児童書コーナーの受付にたずねました。
砂漠を越えた時
遠く離れた土地で長年商売をしていた人がいた。多く稼いだ彼は、そろそろ故郷に帰ろうと考えた。
身近な幸せを再発見
友人達と雑談をしていた時、簡単なゲームをしました。
<心の琴線> 善の念
ある日、白血病を患う囚人が病院に運ばれてきた。彼は骨髄移植が必要であると診断された。彼は性格的に大きな問題を抱えており、経済的にも貧しかったが、病院側は人道的な立場から...
<心の琴線> 天国に行くには何日かかりますか?
ある寒い日の朝、私は焼き餃子で有名な店を訪ね、餃子5個と酸辣スープを注文した。 この時間になると大勢の客はすでに帰り、店内は私一人だけが残っていた。やっと暇になった店長は餃
<心の琴線> 気性の激しかった父が生まれ変わった
中国には、「山河は改造しやすいが、人の本性は改め難い」(江山易改、本性難移)という言葉がある。しかし、ふとしたことがきっかけで人生観が変わり、よい人間に生まれ変わることもある
梅の愛
梅雨の晴れ間、私は毎年、梅の実を漬けます。そんな時思い出すのは、私の友人のお母さんが教えてくれた「梅干しの歌」です。 早春には美しい花、初夏には青々とした実というように、人々に
<心の琴線> いつ帰ってくるの?
母はすっかり年をとり、子どものように駄々をこねるようになった。電話では、いつもうれしそうに、「いつ実家に帰って来るの?」と聞いてくる。 母の家は千里以上離れているうえ、3回も乗
<心の琴線> 生と死について―最後だとわかっていたなら
未曾有の大災害を目のあたりにして、多くの被災された方々のことを思うとともに、生や死について深く考えさせられた。そしてすぐに10年前、NYで起こった911ワールド・トレードセン
最愛の弟
私の家は辺鄙な山村にあり、両親は畑を耕してどうにか生計を立てていました。私には3つ離れた弟がいました。ある日、私は女の子なら誰もが持っている柄物のハンカチがほしくて、父の引き出しからこっそり5毛のお金を持ち出しました。
<心の琴線> 小さな白いヒヤシンス
いつものように私は、娘を迎えに幼稚園に行った。 若い女性の担任の先生が、少しためらってから、私が恥ずかしくなるようなことを話し出した。
<心の琴線> 異国で出会った日本の歌
ふと立ち寄ったコーヒーショップや食事をしていたレストランなどで、思いがけず日本の曲や歌が聞こえてくる時がある。
<心の琴線> おじいちゃんと孫文、私を結ぶ縁
祖父が亡くなってしばらくしてから、母が「大事なものが出てきたわ」と言って箱を取り出してきた。中身は、私あての手紙。
<心の琴線> 今度はあなたの番
パリ北駅で、ある青年が「中国語を話せますか」と尋ねてきた。リヨンへ行きたいがどの駅へ行けばよいのかがわからないとのこと。私も知らないので駅構内で掃除をしている人に尋ねた。
<心の琴線>角度を変えれば、世界が広がる
ある日の午後の出来事だった。牧師は、翌日のミサのために必要なスピーチの原稿を書いていたが、傍らで末っ子の息子が騒いでいたため、全く集中することができなかった。
孝は百行のもと 親孝行はすべての善行の根本
結婚して18年目、父親が他界したのをきっかけに、母親と同居することなった。月日が経つに連れて、年老いた母との摩擦が増え、家庭内はいつも不穏だった。母親は頑固さを増し、コミュニケーションが取れないばかりか、くどくど言う煩わしさにはとても我慢できない。しかし、自分としては、なるべく母を思いやって接しているつもりだった。
息子が直してくれた、嫉妬心という名の病
息子が重度のアトピーと診断されたのは、彼が1歳のときだった。 強烈なかゆみのために、自分で何度も掻きまくった息子の顔はパンパンに腫れ上がり、足の皮膚は血だらけとなった。
<心の琴線> 太陽の人
それはまだ私が母親になっていない、20代後半の頃からだろうか。小さい子供を見ると、とびきり愛おしく感じるようになった。親友の子供でも、通りすがりの子供でも、とにかく抱きしめたくなってしまう。
勇敢になることの美しさ
彼女は子供の時から見栄えが悪く、泣き声も大きかった。可愛がってくれる人は少なかったが、彼女はそんな醜い自分を意識せずに、楽しく日々を過ごしていた。
<心の琴線> 信じられないものを信じて生きる
最近、『信じられないものを信じて生きなければダメだ』という言葉が頭に浮かぶ。
聖人でもなく有名人でもない、去年亡くなった私の母の言葉である。
母の咳
「あなたのお母さんがひっきりなしに咳をしているのが聞こえるわよ。何かの病気に罹ったのか、ちょっと心配だわ」と、実家と付き合いのある近所の人から電話がかかってきました。
世界に一つだけの花なのに、どうして比べたがる?
ある美しい森に、一羽のクジャクがいた。クジャクは美妙な歌声を持つウグイスに嫉妬し、神の前で不満をこぼした。
<心の琴線> 小さな白いヒヤシンス
いつものように私は、娘を迎えに幼稚園に行った。 若い女性の担任の先生が、少しためらってから、私が恥ずかしくなるようなことを話し出した。娘は、お遊戯では他の子よりテンポが遅れ、ま
<心の琴線> うたかたの夢
【大紀元日本4月27日】中国唐代の小説に、「枕中記」(ちんちゅうき)という物語がある。 盧生(ろせい)というみすぼらしい男が茶店に入り、旅の道士と相席になった。盧生は道士に自分の貧しさの愚痴をこぼし
<心の琴線> 一杯のラーメン
【大紀元日本3月3日】その日、娘は母親と喧嘩して、家を飛び出してしまった。 しばらく歩くと、自分がお金を一銭も持ってないことに気づいた。娘は、お腹が空いてきた。目の前に現れた路上のラーメン屋さんから
<心の琴線> がんばれ、お母さん!そして、ありがとう
【大紀元日本2月26日】トイレの中から、「よいしょ、よいしょ。がんばれ、がんばれ」という声がいつも聞こえていた。 それは、老いた母の声だった。 人一倍がんばりやさんで、17年間、直腸ガンと戦ってきた
<心の琴線> 二月の教室の少女
【大紀元日本2月16日】遠い記憶の二月。詳しく言えば36年前の二月である。 あと少しで卒業する小学校の教室に、西日が深く差し込んでいた。放課後の、かなり遅い時間だったので、廊下にも、教室にも生徒の気